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手間いらずで子どもが野菜を食べてくれる 浅漬けが野菜嫌い克服の一助に
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「子どもが野菜を食べてくれなくて……」と悩んでいるパパやママは多いでしょう。子どもが野菜を嫌う原因は、青臭さや苦みなどと言われています。細かく刻んだり、すりおろしてスープに入れたりなど、さまざまな調理法を工夫しても、実は根本的な野菜の克服にはつながりません。そこで、子どもの成功体験を促すメニューとして「浅漬け」を試してみてはいかがでしょうか。浅漬けには、子どもたちが食べてくれる秘密が隠されているそうです。エバラ食品工業株式会社のマーケティング部で管理栄養士の資格を持つ、菊岡裕子さんに伺いしました。
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浅漬けには子どもが本能的に好む味の3要素が含まれている
子どもの味覚は、大人の約3倍敏感だと言われています。そのため、独特の青臭さや苦み、酸味が含まれることが多い野菜を子どもたちが食べると、大人が感じる以上の苦みや酸味を感じやすいのです。
そこで大切なのが、子どもが「おいしい!」と感じる「甘味」や「塩味」、「うま味」を野菜の味に加えること。菊岡さんによると、その理由は乳児が飲む母乳にはこの3要素が豊富に含まれているからだそう。
「生まれたばかりの子どもが飲む「母乳」の栄養主成分は、エネルギー(甘味)、ミネラル(塩味)、そしてたんぱく質(うま味)の3つなので、子どもたちはこの3つの味をとくに『おいしい』と感じます」
これらの味を手間いらずでプラスできるのが、市販の浅漬けの素なのだそう。
「野菜を浅漬けにすることで、甘味や塩味、うま味が野菜の中に染み込み、野菜の苦みや青臭さが感じにくくなります。つまり、細かく刻んで野菜の姿を隠したり、すりおろしてスープに入れたりしなくても、子どもたちが野菜をパクパク食べてくれる可能性は高いです」
作るのも簡単 おいしく食べられる浅漬け
浅漬けが子どもに好まれる味になるということはわかりましたが、いきなり「食べなさい」と言うのはNG。子どもたちが野菜を好きになるきっかけ作りをするのも大切です。
浅漬けなら火を使わず、子どもと一緒にクッキー型などを使って野菜をくり抜いて、簡単に調理することができます。食育をしながら浅漬けを作ることで、野菜を食べることの楽しさを教えることができるのです。
○キッズ浅漬け
【材料】(3~4人分)
大根 4cm(約150g)
パプリカ 1個(約150g)
キュウリ 1/2本(約50g)
ニンジン 1/4本(約50g)
市販の浅漬けの素(液体タイプ) 適量(200ml程度)
【作り方】
1. 大根、キュウリ、ニンジンは5mm幅に切る。パプリカは縦半分に切り、ヘタと種を取る
2. 下処理した野菜を、クッキー型などで好きな型に抜く
3. 2の野菜を食品用ポリエチレン袋に入れて市販の浅漬けの素を注ぎ、空気を抜いて軽くもむ。冷蔵庫で約20分漬ける
4. 汁気を切って皿に盛る※日持ちはしないので、1~2日で食べ切る
ハムやチーズと一緒にピックに刺して、オードブル風にするのもおすすめ。型で抜いたときに残った野菜は、細かく刻んでスープやお味噌汁の具にしたり、甘酢に漬けてから刻んでパンに挟んでサンドイッチにしたりしてもいいでしょう。