どうぶつ
保護ねこ活動を個人で始めた女性が立ち会った感動の瞬間 7匹の子ねこ誕生に1万人が祝福
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「茶トラが7匹産まれました!!!」といううれしい報告とともに公開された1本の動画が、ツイッター上で話題になっています。母ねこの出産をサポートしたのは、宮城県仙台市で保護ねこ活動をする「茂庭台にゃんこ~おうち見つけ隊~」の代表を務める山口楓子(やまぐちふうこ)さん。2021年12月から活動を開始し、現在25匹のねこたちを保護しています。保護活動を始めたきっかけや母ねこを保護したいきさつなどについて、山口さんに詳しいお話を伺いました。
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保護ねこ活動を次の世代へ…里親とねこの縁をつなぐ山口さん
山口さんがねこの保護活動を始めたのは、地域ねこの認知や保護ねこ活動を行う「愛すべき野良猫の会」(宮城県仙台市)の代表であるゴンママさんに感銘を受けたことがきっかけでした。
「この活動を次の世代につなげなくてはと思い、自分がその役目を担おうと決めました」
そうして、2021年12月からねこの保護活動を始めた山口さん。仙台市西部に位置する茂庭台で、これまで約20匹のねこのTNR(野良ねこを捕まえて不妊手術を施し、元の場所に戻す活動)を行い、近々譲渡予定の子を含め8匹のねこと里親さんのご縁をつないできました。
山口さんは現在、保護した25匹のねこたちのケアや、里親さんとの出会いにつなげる活動を進めています。ほかにも、TNRのため捕獲器を設置したり、捕獲状況を確認したりと忙しい日々を送っているそう。
「最低でも週に1回は動物病院へ通い、保護ねこたちのワクチンやエイズ白血病検査、風邪をひいた子などの治療をしています」
「お腹に宿った命を生かしてあげたい」 7匹の子ねこを出産したみいちゃん
ある日、山口さんの元に「妊婦の茶トラねこがいる」との連絡が。そこで保護したのが「みい」ちゃんでした。妊娠したねこの保護は未経験でしたが、山口さんは「すでにお腹に宿った命を生かしてあげたい」と考え、子どもを産ませてあげようと決意。
みいちゃんにはすでに2~3回の出産経験があったものの、今回は予定日の4月20日を過ぎても子ねこの生まれる兆候がありませんでした。しかし、しだいにそわそわと落ち着かない様子が見られるように。その数日後、みいちゃんは無事に7匹の子ねこを出産しました。
「みいちゃんは初産ではなかったので、あまり心配はしていませんでした。私自身、妊婦のねこを保護したのは初めてだったので、出産を間近で見てとても感動しました。命の尊さを改めて感じました」
無事に出産を終えたみいちゃんと、生まれたばかりの子ねこたちの様子を収めた動画がツイッター上で公開されると、1.2万件もの“いいね”が集まりました。
リプライ(返信)には、「おめでとうございます。茶トラさんって(うちのねこもですが)ほとんどがオスですよね。7匹が幸せでありますように」「なんと! 7匹もお腹にいたの! みんなすくすく大きくなりますように」「子ねこたちが元気に育ちますように」など、祝福する声が寄せられています。