Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

ワカメの旬はいつ? 生や塩蔵、乾燥との違い 種類や保存方法とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

春が旬のワカメ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
春が旬のワカメ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 みそ汁の具など、日本の食卓に欠かせないワカメ。通年出回っているイメージがありますが、旬はいつなのでしょうか。5月5日は「こどもの日」である一方、一年でワカメがもっともおいしい季節ということで「わかめの日」でもあります。記念日にちなみ、生ワカメ、塩蔵ワカメ、乾燥ワカメのそれぞれの特徴を、元家庭科教諭で栄養士の和漢歩実さんに伺いました。

 ◇ ◇ ◇

ワカメの旬は春 日本で収穫される種類とは

 ワカメの旬は春です。日本では、北海道から九州まで広い海域で収穫されます。ワカメは一年草の海藻で、生息する地域によって形や味わいが違います。主な2つを紹介しましょう。

○三陸ワカメ(南部ワカメ)
 北海道から東北に生息するワカメ。多少波が荒くても生息できるように、茎が長く、葉の切り込みが深く大きいのが特徴となっています。葉の色は濃く、肉厚でやわらかい食感です。

○鳴門ワカメ
 潮の流れが激しい鳴門海峡(徳島県)で育ったワカメ。茎が短く、葉は薄めですが、歯ごたえがしっかりとしているのが特徴です。シャキシャキとした食感を味わえます。

 三陸ワカメを「北方型ワカメ」、鳴門ワカメを「南方型ワカメ」と呼ぶこともあります。最近の国産ワカメは養殖ものが多く、天然ものは減少の傾向にあるようです。

春の恵み、タケノコと煮た若竹煮(写真はイメージ)【写真:写真AC】
春の恵み、タケノコと煮た若竹煮(写真はイメージ)【写真:写真AC】

生ワカメは春限定 風味を楽しむ

 海からとってきて加工していないワカメを、「生ワカメ」と言います。春の時期にしか出回らない旬のもので、磯の香りがして風味も良いです。色は茶褐色ですが、湯にくぐらせると緑色に。

 生ワカメは2~3日しか日持ちしないため、手に入れたら早めに食べましょう。まずは下処理から。水洗いし、水気を切ったら茎と葉で切り分けます。鍋にたっぷりの湯を沸かし、茎部分を先に、葉の部分を後に加え、さっとゆでましょう。鮮やかな緑色になったら取り出し、冷水で冷やします。ゆですぎると黒っぽくなり、風味も落ちてしまうので注意しましょう。

 タケノコと煮た若竹煮は、春らしい一品です。また、ワカメ特有の歯ごたえと風味を楽しむため、ワカメ単品にだししょうゆなどをかけても、酢の物にしてもおいしいでしょう。生ワカメを長期保存したい場合は、下処理した後に十分に水分を切り、ラップに包んだら冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存します。