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ワカメの旬はいつ? 生や塩蔵、乾燥との違い 種類や保存方法とは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

塩蔵と乾燥ワカメ それぞれの下処理と特徴

水で戻した乾燥ワカメ(写真はイメージ)【写真:写真AC】
水で戻した乾燥ワカメ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 日持ちしない生ワカメは、通常は保存がきくよう塩蔵や乾燥に加工されます。

 塩蔵ワカメは、茹でた生ワカメにたっぷりと塩をすり込む加工が施されたもので、昔ながらの保存方法です。冷蔵庫で3か月~半年ほど日持ちします。塩が溶けていなければ問題ありません。

 使う際は塩抜きをする必要があります。ボウルに塩蔵ワカメを入れたら、かぶる程度にたっぷりと水を入れ、軽く手でこすり洗って塩を抜きましょう。水を替えて3回ほど繰り返したら、ワカメが浸かる量の水を加えて5分ほど置き、ザルにあげて水気を切ります。長く水の中に放置しておくと、やわらかくなりすぎて食感が落ちてしまうので注意。シャキシャキとした食感を楽しみたいのなら、長時間浸しすぎないよう気をつけましょう。

 乾燥ワカメはワカメを乾燥させたもので、通常、カットされ袋に入った状態で売られています。開封前なら1年ほど長期保存が可能なので、必要な分を水で戻して使いましょう。塩蔵ワカメと同様、長時間水に浸して戻すと食感が落ちてしまうことも。水で戻す際は、パッケージに書かれた時間を守りましょう。

 塩蔵や乾燥など加工されたものも便利で良いですが、旬の限られた今しか楽しめない生ワカメもぜひ食卓に取り入れたいですね。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾