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ブロッコリースプラウトの栄養価 ブロッコリーと何が違う?

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

ブロッコリースプラウトの有効成分とは

サラダのトッピングにも(写真はイメージ)【写真:写真AC】
サラダのトッピングにも(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 ただし、同一の重さで見ると、ブロッコリーの100グラムはつぼみから茎で切り分けたもの4房程度が目安。1食で摂取しやすい量でしょう。一方、ブロッコリースプラウトは、市販されている1パックの容量が20~50グラム。一度に100グラムの量を食べることは難しいかもしれませんが、工夫して食事に取り入れましょう。

 ブロッコリースプラウトには抗酸化作用があり、がん予防が期待されているスルフォラファンという成分が、ブロッコリーの約10倍含まれているといわれています。ブロッコリースプラウトの栄養メリットをとるには、生で食べるのが一番良いでしょう。

 有効成分であるスルフォラファンは、熱によって吸収率が下がってしまいます。サラダはもちろん、サンドイッチの具材、料理のトッピングに使うと彩りも良くなるでしょう。スープ類などは、仕上げに加えると損失が少なくて済みます。

 ブロッコリーに多く含まれるカリウムやビタミンCは水溶性であるため、加熱の際は、ゆでるよりも電子レンジで温めることをおすすめします。ブロッコリーは、野菜に期待できないといわれるたんぱく質が、野菜のなかでトップクラスの含有量。新芽と生長後、どちらも積極的に食べたいですね。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾