Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

漫画

おばあちゃんになりすまし!? チャットアプリの実体験漫画に6万人ほっこり「リプまで平和に」

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

漫画のワンシーン。チャットアプリで試してみたこととは【画像提供:桜田(@sakurada_07)さん】
漫画のワンシーン。チャットアプリで試してみたこととは【画像提供:桜田(@sakurada_07)さん】

 出会いのツールとして便利なアプリはたくさんあります。しかし、アプリによっては、駆け引きや喧嘩などでギスギスした空気が流れる場合も。チャットアプリでのそんな雰囲気を一瞬にして平和に導いた、ユニークな発想が光るなりすましの実体験漫画が6.4万件もの“いいね”を集めて話題です。作者の桜田(@sakurada_07)さんに詳しいお話を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

資料のためにダウンロードしたチャットアプリを試してみることに

 タブー視されがちな性の問題を検証しては実体験漫画としてツイッターで発表しているルポ漫画家の桜田さん。気になる女性のアレコレについて、体を張った体験談をもとに描いたコミック「桜田の××レポ」(ゲネシス刊)はギャグ要素あり学びありと大好評。シリーズ第2弾は今年出版されることがすでに予定されています。

 今回、話題になった漫画も桜田さんの実体験エピソードです。ある日、自身の漫画の参考資料として“出会い系っぽい”チャットアプリを入手した桜田さん。ある程度、仕組みや内容などを理解したためアプリを消そうとしましたが、試しに使用してみることに。

 このとき桜田さんが利用したチャットアプリは、タイムラインに流れるメッセージにアプローチする仕組み。そのため、明らかにサクラのような人や、メッセージのやりとりで喧嘩しているなど、ギスギスとした雰囲気だったそう。桜田さんは治安の悪さを改善しようと考えます。

おばあちゃんに扮してみると大人気に!

「ここに足りないのはそう! 愛!」

 そこで思いついたのが「おばあちゃん」になりすますことでした。ひとまず、アカウントのプロフィールは78歳のおばあちゃんに設定。アイコンには自分で描いたおばあちゃんのイラストを登録しました。すると、予想以上の反応があり人気者になります。おばあちゃんに扮した桜田さんは一人ひとり丁寧に返信をして対応にあたります。

 しかし、顔が見えないことをいいことに、誹謗中傷する人も現れます。そこで桜田さんは「ごめんね、おばあちゃん、おしゃべりしたかったの 嫌なこと、あったら、温かい飲み物を飲んで、無理しないでね」とおばあちゃん口調で返信。すると、「おばあちゃん ごめんなさい」と謝罪が返ってきました。その後も、桜田さんが扮したおばあちゃんとやりとりした人の多くが癒やされ、治安が悪かったアプリ内のタイムラインにはある変化が起こるのでした。

 なりすますという行為には賛否あるかもしれませんが、人生の先輩でもあるおばあちゃんという存在は多くの人の心を優しく包みこんだのかもしれませんね。漫画は6.4万件の“いいね”を集める反響を呼びました。

 リプライ(返信)には、「あかん、泣ける」「おばあちゃんで平和になる世界」「おもしろいし、心がほぐれました」「戦場に咲く一輪の花やん」「リプまで平和にするおばあちゃんすごい」「私も心におばあちゃんを持ちます」「必要なのはおばあちゃんマインドやったんや!!!」などのコメントが多数寄せられました。