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どうぶつ

ドイツで暮らす元保護猫 避妊手術後に変化も 獣医師が飼い主に伝えたこととは

公開日:  /  更新日:

著者:島崎 英純

術後のサツキはおとなしくて少し心配になりましたが、しっかりと回復しました【写真:島崎英純】
術後のサツキはおとなしくて少し心配になりましたが、しっかりと回復しました【写真:島崎英純】

 ペットたちの去勢・避妊手術に不安を抱く飼い主さんは多いでしょう。術中のペットたちの様子や、術後の変化などが心配になることも。ドイツで暮らすサッカーライターの島崎英純さんは、異国の地で、2匹の愛猫の去勢・避妊手術を無事に終えました。術後の経過も安定し、胸を撫で下ろした島崎さんですが、愛猫にはちょっとした変化があったようです。

 ◇ ◇ ◇

去勢手術を終えたココロ 術前と変わったことは?

 ドイツでともに暮らす元保護猫で男の子の「心(ココロ)」と、女の子の「皐月(サツキ)」は、現地の病院でそれぞれ去勢と避妊の手術を受けました。手術を終えた彼らが入ったキャリーケースを両手にぶら下げながら、脇目も振らずに自宅へダッシュ! 猫たちを安心させたい一心で即帰宅しました。

 部屋に到着してキャリーケースの扉を開け放つと、彼らは少しだけ戸惑いつつも、ゆっくりと外に出てあたりを観察し始めました。エリザベスカラーを装着したココロは視界が遮られているのか、ソファやテーブルに体を当てて右往左往。一方、赤い術後服を着せられたサツキは部屋の隅へ歩いていって、香箱座りになりじっとしています。

 その後、ココロはいつもと異なる視線で部屋を見渡せるのが楽しいのか、ウキウキとした調子で家中の探検を始めてしまいました。彼らの手術を担当してくれた女医さんからは、「術後で患部を痛がるようだったら薬を飲ませてね」と言われましたが、幸いにもそのような様子は見られません。それどころか、ココロの場合は手術前とまったく変わらぬ素振りで上下左右に飛び跳ねています。エリザベスカラーをしていてもなんのその。「わーい、なんか視界が変わったけど逆に楽しい~」といった様子でした。

 オス猫は去勢後におとなしくなると聞いていましたが、ココロに限っては術前も術後も性格がまったく変わりませんでした。それは今でもそうで、絶妙に少しだけ狂った腹時計を駆使して早朝に「おい、もう起きろよ」と家主の頭を小突きますし、日中には仕事でパソコンとにらめっこしている僕の気を引くために、デスクのど真ん中で腹這いになったりもします。

 ココロは良い意味で天真爛漫な男の子そのものなので、とてもわかりやすい。ただし生粋のお調子者でもあるので、少し強めにサツキとじゃれ合うと「あんた、しつこいのよ!」と猫パンチを浴びてショボンとすることもあります。

ツンデレだったサツキは術後に変化が

 一方、サツキは経過観察から患部を抜糸するまでの約2週間、かなり様子が異なりました。とにかく僕の元から離れないのです。パソコンで作業しているときは常に僕の膝の上に乗ったまま。ソファでくつろごうと寝転がると、お腹の上に乗ってきてまた就寝。夜も常にベッドで添い寝していて、もはや一心同体状態です。

 避妊手術前のサツキは人見知りで、良い意味でサッパリとしたクールビューティ的な雰囲気がありました。それでも、一日のなかで数回は僕のところへ寄ってきて体を触らせてくれる、いわゆるツンデレとして本当に猫らしい猫だったように思います。

 そんなサツキが僕にべったり寄り添っている。これは喜んだほうが良いのか、それとも心配したほうが良いのか……。体を密着させて寝息を立てるサツキの姿にデレデレとしながらも、僕は2週間後の病院への再診をドキドキしながら待ちました。