からだ・美容
効果的な白湯のとり方 電気ポットやレンジで温めてもOK? お湯との違いとは
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近年、白湯は美容や健康に効果が期待できるということで注目を集めています。気軽に始められる健康習慣として、毎日飲んでいる人もいるでしょう。しかし、正しい白湯の作り方や飲むタイミングなどは理解できているでしょうか? 効果的な白湯のとり方などについて、「おいしい漢方365」(世界文化社刊)の著者で国際中医薬膳管理師・漢方アドバイザーの久保奈穂実さんに解説していただきました。
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白湯が良い理由 単に温めた湯ではない
白湯が体に良いとされる理由にはさまざまな説がありますが、中医学的に考えると「白湯は刺激が少なく、お腹を温めて胃腸を元気にする力がある」とされています。胃腸は体の土台になる部分。胃腸の調子を良くすることで、体全体が元気に整いやすくなります。
ただ「お腹を温める」という効果だけで言えば、白湯ではなくお湯でも効果を得ることはできますよね。では、なぜお湯ではなく白湯が体に良いとされているのでしょうか。ポイントは、水を沸騰させているかどうかにあります。
お湯は、水を加熱したもの。沸騰させずにただ温めただけのお湯には、不純物などが残っていることも。一方、白湯はただ温めるのではなく、水をやかんや小鍋などで沸騰させ、数分間煮立たせて作ります。そうすることで、水に含まれる塩素などの不純物を取り除くことができ、より体に優しい状態になるのです。白湯とお湯を飲み比べてみると、飲みやすさの違いに気づけるでしょう。
体に優しい白湯の作り方
体の調子を整える効果が期待できる白湯。ここで、正しい作り方をおさらいします。
1. やかんに水を入れて、強火で沸騰させる
2. やかんのフタを取り、中火で10分程度コトコト煮立たせる
3. 火を止め、50度程度になるまで冷ます
朝の忙しい時間にゆっくり白湯を作ることができないという人は、電気ケトルやウォーターサーバーなどに頼ることもあるでしょう。しかし、インドの伝統医学として知られるアーユルヴェーダにおいて、白湯には火を使うことが必要とされていることから、電気の力で作ることは推奨されていません。
ただ、毎日飲むことが大事なので、自分のペースで無理なく続けられる方法で作るのが良いでしょう。やかんの代わりに、小鍋を火にかけて作るのも良いですね。