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仕事・人生

登録者数の97%は日本人 人気フランス人YouTuberが伝える日本の魅力と夢

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

日本人と国際結婚 YouTubeチャンネルをスタート

 日本で生活を始めて約1年経った2017年、日本語を上達させたいオレリアンさんは語学学習用マッチングアプリに登録。そこで出会ったのが、大学在学中にアイルランドに短期留学し英語をさらに上達させたかった、ことみさんでした。ほどなくしてつきあい始めたふたりはそれから約1年後、国際結婚を果たします。

 そこで、日本とフランスで背景や文化が異なるふたりの生活を、YouTubeで発信することにしたのです。フランス語で「愛する人」「かわいい人」などを指す「Bebe」から取った「Bebechanチャンネル」の名を付け、2018年にスタートしました。

「妻とふたりで国際カップルや遠距離恋愛などについて発信したのですが、あまりうまくいかず、それで一度やめたんです。でも、僕は日本が大好きで、日本のおいしいものや生活といった日常を、フランス人である自分の目を通して発信していきたいと思ったんです」

 そうして、2020年になって「Bebechanチャンネル」をひとりで再開。フランス人であるオレリアンさんだからこそ気づく、日本のいいところや食べ物などを発信していると、だんだんとチャンネル登録者数が増えていきました。

 再開から3年近く経つ現在は約33万人まで増え、YouTuberとして生計を立てられるほどに。チャンネルはオレリアンさんのほか編集や翻訳者など計5人で運営し、週2回ほどの動画公開を心がけているそうです。

フランス人の友人とクロワッサンを食べ比べするオレリアンさん(画像はスクリーンショット)
フランス人の友人とクロワッサンを食べ比べするオレリアンさん(画像はスクリーンショット)

「観てくれている人は97%が日本人です。みなさんは、日本にずっと住んでいるからこそ当たり前だと思っていること、忘れてしまっていることが多いんです。もしかしたら日本人も、フランス人に興味を持ってくれているのかな」

 たとえば、本場フランスを代表するパンであるクロワッサンやバゲット。日本の有名店やコンビニエンスストアで売られているものを、オレリアンさんや友人のシェフらが食べ比べる様子などは人気コンテンツのひとつです。

夢はフランスと日本の架け橋になること

「まだ日本語に自信がないので、日本語だけで(動画を)撮るのは怖いのもあります。だからまだフランス語でも発信していますが、そのうち日本語だけで発信することができればいいなと思っています。フランスと日本の架け橋になりたいです」

 そう日本語で話したオレリアンさん。フランスと日本の架け橋になりたい――外国人だからこその視点を通して、日本の魅力をフランス人へ、そして日本人へ向けて発信し続けていきます。

◇オレリアン・プダ
フランス・ニース出身の34歳。2016年に来日。2018年から「Bebechanチャンネル」を妻・ことみさんとスタートしたが、一時休止。2020年からひとりで同チャンネルをリスタート。現在は登録者数32.3万人。

(Hint-Pot編集部)