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お金

「お金の教育」は何歳から? 年代別のコツをファイナンシャルプランナーが解説

公開日:  /  更新日:

著者:橋浦 多美

管理や正しい使い方ができるようになったら「お金を働かせる」資産運用へ

 前述したようなお金の管理に慣れてきたら、今度はお金を働かせる「資産運用」が必要になってくることが、昔と今の大きな違いのひとつです。かつては預貯金の金利が高かったので、しっかりと貯めるスキルができてさえいれば、着実に増えていった時代でした。ところが今は、預けても利息がほぼつかないので、リスクをコントロールしながら運用をしていかなくてはいけません。

 この「投資」が、どうやら親世代にとってハードルが高いようで、「投資=怖いもの・危険なもの」の認識が強いようです。現実的に、大人ができないと思っているものを子どもにすすめるのはなかなか難しいと思います。そこで、親世代も一緒に身につけてみるといいでしょう。

 一般社団法人投資信託協会が、全国の20~79歳の男女2万人を対象に2023年2月に発表した調査によると、国策として進めている「NISA」「つみたてNISA」の認知度は7割を超えています。しかし、実際に商品を保有している割合を全体で見ると、NISA、つみたてNISAどちらも2割に届きません。とはいえ、若い世代がつみたてNISAを使っている割合は年を追うごとに増えていて、若い世代の資産運用に対する積極性が見て取れます。

 投資は、預貯金と違って元本補償ではありませんし、不確実性があるものですから、相場によってはもちろん損をすることもあります。逆に言えば、不確実性があるものなので、増えることもあるのです。上がることも下がることも、実はリスクですから、上手にコントロールできるようにしましょう。

 初めはなかなか……という人は、デモ画面などを使ってもいいと思います。投資の基本は「長期、積立、分散」をすることです。一度にたくさん買わず、少しずつ、長い間にかけて、ひとつの銘柄ではなく複数の銘柄で取り組みましょう。

 また、世の中のお金の知識として、金利や税金、保険、年金……など、学ぶことがたくさんありますし、これらはいろいろなことにリンクしています。一気には難しくても、一つひとつ覚えていくことで、点と点がつながっていくことになるでしょう。社会に出ると、「知らないこと」は損をすることにつながりますし、のちのち「知らなかった」では済まないことも出てくるかもしれません。子どもには積極的に金融リテラシーを身につけさせ、親世代も遅れを取らないようにしておきたいですね。

(橋浦 多美)

橋浦 多美(はしうら・たみ)

1973年11月3日、宮城県仙台市生まれ。フリーアナウンサー、ファイナンシャルプランナー。会社員からフリーランスに転身した時にお金の大切さを知り、勉強を始める。現在はファイナンシャルプランナーや宅建士、証券外務員などの資格を取得し、「しゃべれるファイナンシャルプランナー」として、セミナーやラジオにも出演。家計のモットーは「見栄は張らずに、財布が張る家計」。プライベートでは双子男児の母として、出費が一気に2倍になる教育費と格闘中。著書に「四畳半経済のススメ~コンパクトな家計を実現する87のコツ~」(ゴマブックス刊)などがある。