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イタリアで有名な日本人「エリコカワサキ」とは? 日本人女性YouTuberが目指す未来
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“日本よりイタリアで有名な日本人”として、歌手、日本語学校講師、YouTuberなどいろいろな顔を持つイタリア在住の川崎絵里子さん。街中で自身のチャンネル視聴者に「エリコ」と声をかけられたり、日本語を学びたい多くのイタリア人生徒を抱えていたり、イタリアでは大成功を収めているようです。さまざまな分野で活躍する女性たちにスポットライトを当て、その人生を紐解く連載「私のビハインドストーリー」の後編。すでに成功を手中に収めている川崎さんですが、新たな夢について伺いました。(※「崎」はたつざき)
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人前に出るのが好き イタリア語と日本語のYouTubeチャンネルをスタート
声楽を専攻したイタリア・パドヴァ音楽院の卒業後、語学学校の校長先生と音楽ユニットを結成してボーカルを担当した川崎絵里子さん。2009年からイタリア北西部ヴェネト州パドヴァで、日本語講師と歌手という二足のわらじを履くライフスタイルを7年続けました。現在は本業である日本語教師を続ける傍ら、人気YouTuberとして現地で知られています。
ボーカルを務めていたユニット「K-ble Jungle」が2018年に解散。フリーランスの語学教師になり、生来の旺盛な好奇心を発揮しイタリア人向けのYouTubeチャンネル「ERIKOTTERO」を立ち上げたのは、わずか数か月後のことでした。
「高校時代から声楽のコンクールなどで歌っていましたし、ユニットで歌手も担当していたこともあって、人前に出ることが好きなんですね。それほど特別なことではなくても、何かを人に伝えたい、発信したいという思いがあって始めました」
「ERIKOTTERO」のチャンネル登録数は約21万人(2023年6月20日現在)で、そのほとんどがもちろんイタリア人。とくに日本への旅行を控えているイタリア人が目にすることが多いというチャンネルは、川崎さんの流暢なイタリア語と豊かな表情、表現力に加えて、素材の多彩さが目を引きます。
「イタリア語はすごく難解で、マスターするのに2年くらいかかってしまいました。とくに文法がとても難しいんですよ。今は週1回、オンラインコースでスペイン語の勉強をしています。スペイン語は英語に次いで話している人口が多いので、使えるようになったらとても便利ですよね」
スペイン語圏在住者向けのチャンネルが開設される日も近いかもしれませんね。