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ズッキーニは生で食べられる 見た目が似ているキュウリとの違いとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

(左から)キュウリとズッキーニ。それぞれカットしたものも(写真はイメージ)【写真:写真AC】
(左から)キュウリとズッキーニ。それぞれカットしたものも(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 夏野菜の代表格であるキュウリ。体内の余分な水分や塩分の排出を促す効果が期待できるカリウムを含むので、湿度が高くむくみやすくなる暑い季節にぴったりです。また、ズッキーニも同じく夏が旬の野菜。店頭に並ぶようになったのは最近で、栄養価の高さで知られています。緑色のものは形や見た目がキュウリと似ていますが、違いはいったいなんなのでしょうか? いまさら聞けないキュウリとズッキーニの豆知識を、栄養士の和漢歩実さんに伺いました。

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同じウリ科でもズッキーニはカボチャに近い

 キュウリは、ウリ科キュウリ属の野菜。約96%が水分で低カロリーなことから「世界でもっともエネルギーが少ない果実(Least calorific fruit)」としてギネス世界記録に登録されているほどです。そのことから栄養がないイメージがありますが、カリウムが比較的多く、ビタミンC、Kなども含まれています。

 日本では奈良時代に「黄瓜」としてすでに伝来していたとの見解もあります。苦味があり、あまり食べられていなかった野菜のようですが、江戸時代の後期に「熱を冷まして利尿作用がある」と注目されてから食べられるように。現在は品種改良されて苦味がなく、みずみずしいものが出回るようになりました。

 ズッキーニは、キュウリをやや太くしたような見た目です。ウリ科ですが、ペポカボチャの一種でカボチャ属に分類されます。皮が緑色と黄色の品種があり、果肉はどちらも白っぽい色です。完熟してから食べるカボチャと違い、未熟果を食べます。

 日本に広まったのは1980年代と、比較的に最近広まった野菜です。ラタトゥイユの煮込み料理など加熱して食べるイメージがありますが、薄く切れば生でも食べられますよ。皮が硬いため、薄くむいたり、塩揉みをしたりすると食べやすくなります。