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ズッキーニは生で食べられる 見た目が似ているキュウリとの違いとは

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

栄養面でのキュウリとズッキーニの違いは?

キュウリの酢の物(写真はイメージ)【写真:写真AC】
キュウリの酢の物(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 キュウリとズッキーニは、見た目と同様、含まれる栄養素についても似ています。それぞれ100グラムあたりに含まれる主な栄養価を、日本食品標準成分表2020年版(八訂)より見ていきましょう。

○エネルギー
キュウリ:13キロカロリー
ズッキーニ:16キロカロリー

○水分
キュウリ:95.4グラム
ズッキーニ:94.9グラム

○カリウム
キュウリ:200ミリグラム
ズッキーニ:320ミリグラム

○ビタミンC
キュウリ:14ミリグラム
ズッキーニ:20ミリグラム

○ビタミンK
キュウリ:34マイクログラム
ズッキーニ:35マイクログラム

○βカロテン
キュウリ:330マイクログラム
ズッキーニ:310マイクログラム

○マグネシウム
キュウリ:15ミリグラム
ズッキーニ:25ミリグラム

ズッキーニとパプリカの炒め物(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ズッキーニとパプリカの炒め物(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 以上から、キュウリと同様にズッキーニも100グラムあたり95グラム前後が水分であるため、エネルギーの少ない果実と言えるでしょう。含有量でみると、βカロテンはキュウリのほうがやや多いですが、カリウムやマグネシウム、ビタミンCはズッキーニのほうが多いことがわかります。

 水分を多く含むこれらの夏野菜は、水分を補給し体温を下げるのに役立ちます。また、カリウムを含むので、余分な水分や塩分を排出してむくみの予防にも。βカロテンやビタミンCは免疫機能の向上、紫外線対策に期待できます。脂溶性であるβカロテンとビタミンKを効率良くとりたい場合は、エネルギーはやや高くなりますが、さっとオリーブオイルをかけて食べると良いでしょう。体調を崩しやすい暑い夏にこそ、積極的に食べたい野菜です。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾