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仕事・人生

東大受験で塾には通わない 勉強量は自分で管理 目からウロコのノート活用法

公開日:  /  更新日:

著者:石川 遼

東大法学部3年生の吉田恵梨さん【写真:石川遼】
東大法学部3年生の吉田恵梨さん【写真:石川遼】

 地方から東京大学(以下、東大)を目指したいと思ったとき、ロールモデルになる人や指導者が周囲にいないという壁にぶつかることがあるでしょう。東大法学部3年生の吉田恵梨さんも、群馬県から東大を目指し、試行錯誤をしてきたひとりです。しかも、新型コロナウイルスの感染拡大により、受験期は学校が休校に。塾にも通っていなかったという吉田さんは、どのように勉強量を確保していたのでしょうか。最後まで目標を見失わずに合格を勝ち取った秘訣を探ります。

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コロナ禍で勉強が手につかない日も

 東大法学部3年生の吉田恵梨さんの大学受験期は、コロナ禍の真っ只中でした。今から3年前、新型コロナウイルスの感染拡大で世界中が混乱の中にあった当時、吉田さんは高校2年生。まさにこれから受験が本格化していく時期に、コロナ禍へ直面したのです。当然、通っていた群馬県立高崎女子高等学校も休校になりました。

 私立学校などでは授業がリモートに切り替わるなどの措置がとられましたが、公立校の高崎女子高校ではそうもいきません。生徒全員のリモート環境を整備するだけの機材が不足していたこともあり、授業をストップせざるを得なくなってしまいました。

「当時、半年くらいはまともに学校の授業がない時期が続きました。うちは公立高校でリモート授業用の機材がそろわず、(2020年の)2月から4月の3か月は本当に何もなく、5月から6月くらいになってようやく週1回の授業という感じでした。授業がない間もインターネット上のドライブに課題が送られてきたり、担任の先生と月に1回オンライン通話をしたりすることはありましたが、何か月も学校がないと生活がだらけてきてしまい、なかなか勉強が手につかないこともあって厳しかったです」