ライフスタイル
エアコンの室外機掃除は大雨の前に 手間を減らせるプロのアイデアに目からウロコ
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:伊藤 まき
電気代を抑えるためにも、エアコン掃除が大切と言われています。室内にある本体を掃除する人は多いようですが、室外機の掃除は忘れられがち。しかし、本体同様に汚れを放っておくと、故障の原因になるほか、エアコンの効きが悪くなり電気代がかさんでしまうことも……。「室外機の掃除は、大雨が降る直前にやるといいですよ」と、掃除のプロ・伊藤まきさんは語ります。なぜ、雨が降る前が良いのでしょうか。掃除のコツとともにご紹介します。
◇ ◇ ◇
上部や吹き出し口、背面などの汚れをブラシでオフ
屋外に置くことが前提になっている室外機は、そこまでまめな掃除を必要としません。それでも、汚れやホコリが溜まると冷暖房の効きが悪くなってしまいます。少しでも節電をしたいと考えるのであれば、ぜひ室外機の掃除を行いましょう。
室外機を掃除する際のポイントは、大雨が降ると予報されている前日くらいに行うこと。とくに台風が来るとわかっているときにおすすめです。
まずは、室外機の上部や側面に溜まったホコリや砂をやわらかいブラシやほうきを使って落とします。続いて、室外機の正面にある空気の吹き出し口や背面の目詰まりを、ブラシ付き掃除機や毛先がやわらかい歯ブラシなどを使ってかき出してください。室外機の下や、ドレンホースの周りの汚れもブラシでこすって落としましょう。室外機に鳥のフンが付いている場合は、湿らせて汚れを浮かせてから、キッチンペーパーや古布で拭き取ります。
ドレンホースの先に水切りネットを付けると詰まりの原因が防げる
ここまで掃除をしたら、あとは雨が降るのを待つだけ。ブラシでこすることで浮き上がった汚れを、雨水がきれいに洗い流してくれます。大雨が降ったあと、晴れた日に仕上げを行いましょう。雨水により浮いた汚れを雑巾で拭き上げ、あれば室外機カバーなどをかけて完了です。
ドレンホースの先端に水切りネットを付けると、ムカデやゴキブリ、ヘビといった害虫が入り込んで詰まりの原因になることを防ぐことができます。専用のドレンホースキャップなども市販されているので、そちらを利用するのもいいでしょう。
なお、室外機に取り付けられている薄いアルミの板が層になった「フィン」と呼ばれる部分は、繊細に作られています。ちょっと触っただけでも変形しやすいので、手を出さないのが賢明。フィンの汚れが気になった場合は、迷わずプロにお任せしましょう。
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize