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「甘いから太る」は誤解? メロンの栄養や1日の適量とは おいしく食べるコツも
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教えてくれた人:和漢 歩実
蒸し暑い季節にぴったり ビタミンCも豊富
――そうすると、色に関係なく、「メロンは甘いからカロリーや糖質が高そう」というのは誤解のようですね。
「そうですね。カロリーや糖質でいえば、高いほうではありません。むしろ、余分な水分や塩分を排出してむくみ予防に期待できるカリウムが多く含まれているので、蒸し暑くなる季節に注目のフルーツとも言えます。たとえば、湿度が高い日に指輪がきつく感じることはありませんか? 湿度が高くなると体も“湿”を溜めやすく、むくみやすくなります。そんなときこそ積極的に食べたいのが、カリウムを含む食品です。可食部100グラムあたりで比較すると、リンゴが120ミリグラムに対して、メロンには350ミリグラムのカリウムが含まれています」
――そのほか、メロンにはどんな栄養素があるのでしょうか。
「免疫機能を高めるビタミンCも豊富です。また、葉酸も多く含まれています。妊婦さんにとっては胎児の発育に欠かせない栄養素で、厚生労働省が唯一、サプリメントなどからも摂取するようにすすめているものです。むしろダイエット中だからといって控える必要はありません。適量のメロンを上手に食べると良いでしょう」
――大人が1日に食べる適量はどのくらいでしょうか?
「メロンに限らずですが、フルーツは1日200グラム摂取すると良いでしょう。目安としては、メロン中玉で1/4個程度。それから、ワタも果肉同様に栄養価が高く、甘さに関しては果肉以上です。捨ててしまうことが多いかもしれませんが、種とワタをこしてできた果汁に牛乳または豆乳を加えるとおいしいですよ。プレーンヨーグルトにかけても合います」
――甘いメロンをおいしく食べるためのポイントを教えてください。
「つるのある上部よりも下部のほうが甘いので、甘い部分を平等に味わうためには、上下の両方が入るよう縦半分にカットします。種やワタを取り、くし型にカットしましょう。冷やしすぎると甘みを感じにくいので、風通しの良い常温で保存し、食べる1~2時間くらい前に冷蔵庫で冷やして食べると甘さを楽しめます」
(Hint-Pot編集部)