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煮込みハンバーグが火を使わずに完成 とっておきの時短料理4選 3児の母のアイデアが便利

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部/クロスメディアチーム・水沼 一夫

やわらか煮込みハンバーグ【写真:難波雄史】
やわらか煮込みハンバーグ【写真:難波雄史】

 日々の料理を簡単に手早く済ませたい。そんなときに便利なのが、電子レンジです。6月29日に「ゆーママの簡単! 節約レンチンごはん」(ワン・パブリッシング刊)を発売した料理研究家の松本ゆうみさん(ゆーママ)に、とっておきの時短料理4品を聞きました。(取材・文=Creative2クロスメディアチーム・水沼一夫)

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簡単すぎる時短料理 毎日の食事作りがとっても楽に

 3児の母でもある松本さんは、「冷凍の達人」「冷凍つくりおきマイスター」の異名を持ち、レシピ本が累計75万部を突破する冷凍つくりおきの料理のプロです。SNSで注目を集めるほか、数々のテレビ番組に出演の経験があります。

 そんな松本さんに、著書に掲載しているなかから、作りやすい時短のおすすめレシピを伺いました。レシピはすべて耐熱性のある料理用コンテナ(1100ミリリットル=4人分)を使い、凍ったまま電子レンジでチンするだけで完成という手軽さです。食材をすべてコンテナに入れたあと、冷凍で約3週間保存できるのもポイントです。暑くなるこれからの季節はコンロの使用を敬遠する人が多いので、「火を使わない本格調理」はとても便利ですね。

 最初に挙げたのは「照り焼きレモンチキン」です。照り焼きチキンにレモンを添えてさっぱり。これからの暑い季節でも食欲が湧きそうですね。

「レンチンでも照り焼きのような仕上がりになるよう、ひと工夫加えています。野菜も入っていてボリューム満点! この一品だけでも満足できるおかずになっているので、冷凍庫にストックしておくと疲れた日の夕飯でも助かりますよ」

 鶏肉は牛肉に比べて安価で、肉厚でボリュームがあるので節約にもうれしいですよね。調理は、料理用コンテナに材料を入れて冷凍保存し、食べたいときに電子レンジで加熱するだけです。

煮崩れせず短時間で完成 子どもたちもお気に入りの煮込みハンバーグ

 続いてご紹介するのは「やわらか煮込みハンバーグ」。時間や手間がかかる洋食の王道メニューも、火を使わずに完成します。

「レシピの右上に、それぞれコンテナの断面図が載っているんです。この通りに詰めれば、作りおきが簡単にできあがります。ただ、少し例外もあるんです。たとえばハンバーグに関しては、詰める前にひと手間を加えます。ポリ袋に肉ダネの材料を入れて混ぜたら、4等分して丸めます。あとは通常の手順と同じで、材料をコンテナに入れて冷凍庫へ入れるだけです。食べるときは分量の水を入れて、電子レンジで加熱するだけで手軽にできますし、焼いたり煮たり、大きなフライパンやフタを出したり、包丁やまな板も普段の料理に使う必要がなく、毎日の食事作りがとっても楽になります」

 実際に、松本さんも家庭でヘビーローテーションしているといいます。

「うちの子どもたちはハンバーグを気に入っています。普通に作ったものよりもやわらかく、中まで味が染みているのでおいしいと言ってくれました」

 煮込みハンバーグはフライパンや鍋などで作ることが定番です。

「フライパンを使うときは、最初に両面を焼いてから長く煮込むことが多いのですが、冷凍作りおきと電子レンジ加熱の良さがこのレシピには出ています。煮込みハンバーグは崩れやすいですが、冷凍してから電子レンジ加熱すれば荷崩れも防げて、煮込まなくても短時間で煮込みハンバーグができるんです。蒸されているような状態なのでやわらかく仕上がるのもポイント。水をたっぷり入れない分、濃い味でそのままギュッと濃縮できるので、中までしっかり味が染みています」

 煮込まないことで、かえっておいしくなると松本さんは付け加えました。