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95歳の祖父が孫のために集めた昆虫標本 “もらい手募集”が反響 「スーパーおじいちゃん」への感謝
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「祖父に伝えると、『そげんね』と淡泊ながらも喜んでくれました」
気になる標本の内容は? ほぼすべて佐賀県で採集されたトンボとチョウのみで、「誰もが知る『オニヤンマ』や『アゲハチョウ』から、市街地ではまずお目にかかれない『ネアカヨシヤンマ』や『ヤブヤンマ』『カトリヤンマ』、西日本を代表する『ナガサキアゲハ』、海を越えて旅をする渡りチョウ『アサギマダラ』、本来は九州の南部から南西諸島にかけてのみ生息するはずの佐賀県産『タテハモドキ』(以前は九州に定着していませんでしたが、温暖化の影響か徐々に生息域を広げている)まで、貴重で興味深い標本も入っています」という情熱が感じられるコレクションです。それに「実は、私が幼少期に採集したものもわずかに入っています」と耳打ちしてくれました。
募集には多くの手が挙がり、すでに終了しています。できる限り状態がいいものを詰め直して渡す予定だそう。どんな方が受け取ってくれることになったのでしょうか。
「今回もらい手になっていただいた方は、2歳のお子様を持つママさんです。私と祖父の思い出が詰まった標本箱ですが、しまい込むことなくお子様の見えるところに飾ってあげてほしいなと思います。もし将来、お子様がいたずらして壊してしまっても、優しく許してあげてほしいです。私も昔から祖父の標本をたくさんダメにしてきましたから(笑)」と、wanchanさんは優しい言葉を送ります。
祖父も喜んでいるそうで、「本当に予想外の大反響で私自身、とても驚きました。また、欲しい方がたくさんいらっしゃることを祖父に伝えると、『そげんね』と淡泊ながらも喜んでくれました」と明かしてくれました。
残ったほかの標本は有効活用を検討中とのことで、「ツイッターで多くの方からご助言いただいた通り、教育施設でより多くの方に見ていただけるほうがいいと思い、募集を締め切りました。祖父の住む佐賀県の博物館や科学館、小学校などを中心に、寄贈先を今一度探したいなと個人的には思っています。ただ、祖父の意向を一番に叶えてあげたいので、これからまたしっかりと話をしたいと思います」と話しています。
wanchanさんのインスタグラム:wanchan_0
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(Hint-Pot編集部)