ベランダや勝手口の近く、屋上などの家の外には、雨水を排出するための排水口があちこちに作られています。そこに枯れ葉やゴミが詰まると、排水が滞って水があふれ、ひどい場合は室内に流れ込んでしまうことも。台風シーズン本番やゲリラ豪雨に備えて「必ずチェックして掃除をしておきましょう」と語るのは、クリンネスト2級の資格を持つ整理収納アドバイザー・伊藤まきさん。掃除のポイントを確認していきましょう。

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ゴミを取り除く際は軍手やガーデニング用手袋を

　まずは排水口の位置を確認しましょう。屋上があるご家庭は、屋上の確認も忘れずに。また、コンクリートを打ったりタイルを張ったりした庭、ベランダやガレージなどもチェックしましょう。

　場所をすべて確認したら、排水口の中や周囲に溜まっているゴミや枯れ葉、泥などを、手やスコップを使って取り除きます。破傷風菌など危険な菌類がいることもあるので素手では行わず、けが防止のためにも必ず軍手やガーデニング用の手袋を着用してください。残った細かいゴミは、ほうきとちりとりを使って丁寧に取り除きます。ゴミがきれいになったら水をたっぷりと流し、残った砂や泥を洗い流しましょう。

　もし排水パイプが詰まっていたら、水を流すときに流れが悪くなっているので気づくことができると思います。その際は無理にパイプを掃除しようとせず、プロに依頼してください。どこに依頼すればいいかわからない場合は、水道局や自治体に問い合わせるといいでしょう。

　まったく掃除をせずにいると、排水口の周辺にカビや苔、藻類が生えてしまっていることがあります。なかでもカビは、アレルギーのとして家族の健康を害する要因になることも。

　カビが外壁の内側まで侵入してしまう前に、市販の苔・カビ取り剤を使うか、業者に依頼して取り除くことをおすすめします。とくに、ガッツリと生えてしまった苔やカビは業者に頼むのが手っ取り早く、外壁を傷めずに済みますよ。

（和栗 恵）