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トウモロコシの選び方は「ヒゲ」にあり 栄養やおいしさを長持ちさせる保存のコツとは
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教えてくれた人:和漢 歩実
おいしさのためには「ゆでて保存」が良い
――トウモロコシは傷みやすく、買ってきたらすぐに食べ切らないといけないイメージがあります。生のまま保存するか、ゆでて保存するかで迷いますが、コツはあるのでしょうか?
「そうですね。トウモロコシは収穫後24時間経つと栄養が半減し、味も落ちるといわれています。できるだけ購入したその日のうちに調理して食べることをおすすめします。すぐに食べることができない場合でも、おいしく食べたいのであればゆでて保存すると良いでしょう。冷蔵か冷凍での保存となります」
――すぐに食べない場合も、いったんゆでておいたほうがおいしさを長持ちさせられるのですね。ゆでたら、どのように保存したら良いですか?
「トウモロコシをゆでたら、熱いうちに1本ずつ食品用ラップフィルムで包みましょう。こうすることで粒にシワが寄らず、みずみずしいまま保存ができます。粗熱が取れてから冷蔵室に入れて保存すると、日持ちは3日ほどです。冷凍保存する場合は、ゆでたトウモロコシを数センチの輪切りにするか、または実を包丁で落とし、冷凍用の密閉袋に入れて保存しておくと1か月ほど持つでしょう。トウモロコシには、葉酸(ビタミンB群)をはじめとするビタミン類が含まれていますが、ほとんどが水溶性です。ゆでる際は薄い皮を付けたまま調理すると、栄養メリットの損失が減ります。電子レンジ調理も便利ですよ」
――ゆでる時間がなく、とりあえず生のままの冷蔵保存となると、どのようなコツがありますか?
「おいしく食べるには、生のままの保存はあまりおすすめしません。買った翌日くらいまで冷蔵保存したい場合は、生のトウモロコシを皮付きのまま1本ずつキッチンペーパーに包み、ポリ袋に入れたら冷蔵庫の野菜室で保存します。このとき、ヒゲの部分を上にして立てた状態にすると良いでしょう。トウモロコシは縦に成長するので、横にして保存するよりも鮮度の落ち方がゆるやかだといわれています。できるだけ早くゆでて食べましょう」
(Hint-Pot編集部)
和漢 歩実(わかん・ゆみ)
栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾