「夫を虜に…」　甘みの少ないトマトが濃厚に！

　続いては「こくうま濃厚トマト」。これも、忙しいときに大助かりな楽ちんメニューです。

「トマトを輪切りにして、調味料に漬けて置いておくだけのレシピです。誌面にも『濃厚トマト』と載せているように、調味料に漬けておくと普通のトマトが完熟トマトのようになります。甘みが少なかったり、硬めだったりするトマトでも、このレシピで作ると完熟トマトのようになるので、これもフォロワーさんから好評をいただいています」

　ポン酢しょうゆなどの調味料に漬けるのは2時間ほど。トマトの水分となじみ、うまい具合に染み込んでいきます。まゆこさんは「夫を虜にした」と紹介するほどです。

「（夫は）自分で食材を買ってきて何かを作ることはありませんが、これは好きみたいで、トマトを自分でスーパーマーケットで買ってきて『あれ作ってみたいな』と言っていました」

　シンプルゆえにアレンジも可能で、「そうめんに入れるとおいしかったです」と笑顔で話しました。

「豚こましょうが焼き」　プロも認めた調味料の黄金比

　そして、最後は「豚こましょうが焼き」です。

「もともと栄養士として働いていたときに、この調味料の配合を見つけたというか、味付けがすごく好評だったレシピです。その配合で家でもフライパンでショウガ焼きを作っていたのですが、それを電子レンジバージョンにアレンジしました。働いていたとき、料理人の方もけっこういらっしゃったのですが、このレシピで作ったまかないを出したらすごく褒められたことがあって、私のなかでは思い入れのあるレシピなんです」

　火を使わなくても、フライパンで調理するときと同じような味を再現するというから便利ですね。

「完全に再現されているなと思います。酒でちょっと水分を加えることと片栗粉を揉み込むことで、肉同士がくっつくのを防いでくれるんです。レンチンは1回で加熱するとどうしても固まってしまうので、2回に分けて途中でほぐしながらやると固まらずにできます」と、ポイントを補足しました。

　プロも認めた黄金比は、しょうゆやみりん、砂糖などを絶妙に配合。「豚こま切れ肉自体が安いし、そもそも家庭の食卓に上がりやすいというのもあって、頻繁に取り入れています」と、お気に入りのメニューだそうです。

簡単なだけじゃない　ヘルシーで洗い物の負担も軽減

　電子レンジを使えば、夏場の調理も負担が減りますよね。

「とくに夏場は火を使うと暑いので、それがなくなるのはメリットかなと思います。電子レンジなので油は使わないですし、耐熱ボウルひとつでできるので、洗い物は楽になりますね」と、まゆこさんはイチオシしました。

（Hint-Pot編集部／クロスメディアチーム・水沼 一夫）