来日した外国人が見た日本の美徳、素晴らしさとはなにか――2021年東京五輪でコンビニエンスストア愛をSNSで発信し、国際的に反響を呼んだカナダ公共放送「CBC」の名物リポーターのデヴィン・ハーロウさんが、14日から始まった世界水泳選手権福岡大会の取材のため再来日しています。美食の街・博多で、本場の博多ラーメンを人生初体験したデヴィンさん。日本のフォロワーやホテルのフロントから推薦された、人気店の絶品料理を堪能し「日本の誇り」と大絶賛しました。カナダ人記者が驚いた日本のラーメンの流儀とは。

　◇　◇　◇

東京五輪時に日本のコンビニに関する投稿でSNSの有名人に

　東京五輪で来日してからちょうど2年ぶりに、世界水泳の取材のため日本へ戻ってきました。2年間ずっと来たかった大好きな日本。戻ってくることができた幸運を噛み締めています。

　東京五輪時の来日は、僕の人生を一変させる体験でした。日本のコンビニエンスストアに関してSNSに投稿したことがきっかけで、日本の多くのみなさんとつながることができたのです。カナダではいまだに日本のコンビニの素晴らしさを僕に聞いてくる人もいるんですよ。

　今回はカナダから韓国経由で福岡空港へ。ところが、降り続く大雨による悪天候の影響でフライトは遅延し、ホテルにようやく入れたのは11日深夜でした。前回の来日時と異なり、新型コロナウイルス感染拡大に伴う規制もないので、時差ぼけもあるなか、初の夕食を楽しみにしていました。

大好物の餃子も出会ったことがないクオリティ

　博多は美食の街と聞いており、いろいろな名物料理が頭に浮かびましたが、博多といえばラーメンの本場。真っ先に食べたかったのはラーメンと餃子です。

　ツイッターで日本のフォロワーの方に紹介された店と、ホテルのフロントの推薦した店が同じだったので、ミーティングの合間に博多駅にある豚骨ラーメン店へ向かうことに。行列に並びながら、店内から漂ってくる香りを噛みしめます。私が並び始めてすぐに、後ろに長蛇の列ができました。

　店に入れたところで、ラーメンの卵が大好きな私は、煮卵ラーメンと餃子のセットをオーダーしました。そして、最初に運ばれてきたのは餃子です。これがジューシーで、間違いなく僕の人生ベストの餃子です。餃子は大好物なのでカナダでも食べますが、これほどのクオリティには出会ったことがありません。

　そして、念願の豚骨ラーメンです。これは今まで食べたことがないものでした。味は極上です。スープと麺もパーフェクト。この味すべてが今までで体験したことがない異次元の旨さでした。