お金
悩みがちな自由研究 生活に欠かせない「お金」を学ぶチャンス FPが解説
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早いもので、子どもたちは待ちに待った夏休み。海に、プールに、旅行にと、いろいろな計画を楽しみにするお子さんがいる家庭も多いでしょう。しかし、保護者にとっては、毎日の食事の用意やレジャーで出費が増えて頭が痛い時期。そこで、少し発想を転換して、子どもたちにも「お金」について真剣に考えてもらうのはいかがでしょうか。何かテーマを持って過ごさせるというのも、長い休みだからこそできること。物価の上昇や経済環境の変化など、取り巻く環境が変化しつつあるこの時期だからこそ、親子で一緒に取り組んでみましょう。自身も小学生の双子の男の子を育てるフリーアナウンサーで、ファイナンシャルプランナーの資格を持つ橋浦多美さんが解説します。
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探してみると意外に多い! 夏休みは子ども向けの体験教室や展示が満載
親世代がお金の教育を受けてきていないなかで、親が子どもにお金のことをどうやって教えたらいいのか、なかなかハードルが高いと感じる方も少なくないでしょう。
そこで、時間のある夏休みは、親子で一緒にお金に関する本を読んだり、動画を観たりするなど、いろいろなツールを利用してみるのも良さそうです。また、近くでセミナーや勉強会などが開かれている場合は、参加してみるのも楽しいですよね。
たとえば、一般社団法人日本子どもの生き抜く力育成協会では、4~10歳の子どもを対象にしたキッズマネースクールを全国各地で開催。1日体験型で、親子そろって学べます。こういった勉強会に参加することはいい刺激になり、お子さんはお金に興味を持つきっかけになるでしょうし、親世代はマネーリテラシーの大切さと知識を身につけられるでしょう。
また、お金の歴史などを学ぶことができるのは、日本銀行が運営する貨幣博物館です。東京の日本橋にあり、夏休み中は子ども向けのイベントなども行っているので、親子でお邪魔してみると楽しそうですね。低学年向けには、保護者同伴で展示解説ツアーも行っています。さらに、小学5年生以上は日本銀行本店を見学することも可能です。いろいろな角度からお金を学ぶことで、興味を持つきっかけになるかもしれません。なお、本店の見学は事前予約制になっていますので、早めの予約がおすすめです。
毎度悩ましい自由研究のテーマを「お金」に
夏休みに頭を悩ませるのは、自由研究という方も少なくないでしょう。まずは、みなさんどのようにテーマを決めているのでしょうか。SOZOW株式会社が2023年6月、小中学生の子どもを持つ親302人を対象に実施した「自由研究」についてのアンケート調査の結果を見てみましょう。
それによると、自由研究のテーマ決めは誰がしているのかについては、半数近くが「子どもと親が一緒に決める」と回答しています。自由研究のテーマ決定には、親がサポートに入っていることが見て取れますね。
また、肝心の子どもの興味をみると「アート・工作」「プログラミング」「自然・科学」が圧倒的に人気で、トップ3を占めています。そこで、みんなとは違う「お金」という分野を攻めるのはいかがでしょうか。ほかの子と違うからこそ、研究のやりがいがあるかもしれません。
テーマが「お金」と聞くと漠然として聞こえますが、切り口はさまざまあります。いくつか例を挙げてみましょう。
・お金の歴史
・紙幣の移り変わり
・物価の変化
・世界のお金と物価
・銀行の役割
・お金の使い方、貯め方、増やし方
・キャッシュレス決済
実は、お金や経済にまつわるテーマはたくさんありますし、大人になっても役立つものばかりです。自由研究にはもってこいと言える題材なのだと筆者は思います。