お金
手取り10万円台で貯金するための最初の一歩 お金を“見える化”するコツを聞いた
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手取り10万円台でも豊かに暮らし、将来に備えた貯蓄をしていくことはできるのでしょうか。また、いつの間にかお金が減っていて、貯金ができないと悩んでいる人もいると思います。そこで、豊富な実務経験のある税理士でマネージャーナリストの板倉京さんがお金の知識をレクチャーするこの連載。第2回は、お金の“見える化”の重要性を知りましょう。
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初めの一歩はお金の“見える化”
「贅沢なんてしてないけれど、このお給料じゃ貯蓄できない」と思っている人に絶対してもらいたいこと、それは現状把握です。毎月いくらの収入があって、何にいくら使っているのか。これを“見える化”するだけで、お金の“貯め体質”に一歩近づけてしまうんです。
ダイエットだって、まずは体重計に乗ることからしか始まりませんよね。「痩せたいな~」と思っていても、今何キロあるのか知らなければ「ま、いっか」とそのまま放置してしまいます。
しかし、体重計に乗って「これはまずい!」と現状を認識し、体重計に毎日乗って“見える化”しているとそれだけで、現状を把握しないで放置している人よりも“痩せ体質”に一歩近づきます。
貯蓄もダイエットと同じ。まずは現状を把握することがスタートです。これができないうちは「貯金ができていないけれど、しょうがないか……」となってしまうわけです。
家計簿アプリを活用する
“見える化”は、家計簿アプリを使えば簡単。アプリは無料のもので十分です。
おすすめは「マネーフォワード ME」と「Zaim」。レシート読み取り機能や、通帳・クレジットカード・電子マネーとの連携機能があり、手間をかけずに家計管理ができます。また、予算設定機能を使って「食費」「交際費」「美容費」など費目ごとに使える予算を設定しておけば、「今月、あといくら使えるか」がひとめでわかります。無駄遣いを防いだり、節約したりするのに役立ちますよ。
家計簿アプリを使って、手間をかけずにお金を“見える化”すると「先月と比べて、今月は食費が高すぎた。使わない食材を買わないようにしよう」とか「電気代が高いから、電気のつけっぱなしに気をつけよう」など、お金に対する興味が出てくるので、自然と無駄遣いが減るのです。
「本当かな?」「節約は苦手」と思うかもしれませんが、支出の“見える化”をすることで「やった! 今月は出費を減らせたぞ!」というように、節約自体がゲーム感覚で楽しくなってくることも。体重計に毎日乗って「やった、今日は体重が減ったぞ!」と思うのと同じです。