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芽が出たニンニクは食べてもOK? ニンニクの芽との違いとは 保存のコツも聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

ニンニクを上手に保存する方法 しょうゆやオイル漬けにも

ニンニクオイルにしても(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ニンニクオイルにしても(写真はイメージ)【写真:写真AC】

――芽が出たニンニクは食べても良いということですが、カビはどうでしょうか? そのカビだけを取り除けば食べられますか? そもそもニンニクは表面が乾燥しているので、カビが生えにくいイメージもありますが……。

「カビは、ニンニクにも生えます。高温多湿である今の時期はとくに注意が必要です。カビのある部分を取り除けば食べても良いという見解もありますが、目に見えないカビが残っている場合も考えられるため、カビが生えてしまったニンニクは、できれば食べないほうが良いでしょう」

――カビなどを避けるために、買ってきたニンニクはどのように保存すると良いでしょうか?

「常温の場合は、素焼きのニンニク専用ポットに入れましょう。ポットがなければ、通気性の良い麻袋やネットにそのまま入れて、風通しの良い冷暗所に吊るして保存します。冷蔵の場合は、丸ごとキッチンペーパーなどに包んでからポリ袋に入れて、冷蔵庫のチルド室で保存すると良いでしょう」

――大量にニンニクがある場合は、どのような保存方法が良いでしょう?

「冷凍庫で保存すれば間違いないでしょう。使う予定がなければあえてカットはせず、1片ずつに分けて皮付きのままラップに包み、冷凍用保存袋に入れて保存します。そうしたほうが風味はもちますよ。のちほどの便利さで言えば、みじん切りや薄切りなど使いやすい形にあらかじめカットしてからのほうが良いでしょう。調理で使う1回分の量を食品用ラップフィルムで包んだあと、冷凍用保存袋に入れてから冷凍庫で保存します」

――ニンニクを日々活用するコツはありますか?

「煮沸消毒したフタ付きのビンに皮をむいたニンニクを入れ、しょうゆを注ぐだけで『ニンニクしょうゆ』ができます。料理の味付けがうまくいく万能調味料で、フタをして冷蔵保存すると日持ちします。同じように、オリーブオイルを注ぐだけの『ニンニクオイル』もおすすめ。肉、魚、野菜料理などさまざまな料理に使えて便利です」

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾