どうぶつ
多頭飼育崩壊の家から保護されたねこ「温(ぬくみ)」-家族の温もりを知ってほしくて
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甘えてくれる姿を見ると涙が出そうに
Oさんの家に正式に引き取られてきてからも、はじめは毎日のようにビクビクしていたという温くん。
けれど、根気強くお世話をしたかいもあり、半年以上たった今では、「にゃーん」と言っておやつをおねだりするまでになりました。
温くんにとっては、コンロが危ないこと、水道から水が出ること、鏡に自分の姿が映ること。当たり前に思えることも知らないことばかり。日々発見! 日々成長! の毎日なのだそうです。
また、人にお世話をされたことがなく、人との距離をとるのが苦手な彼は、ときどき甘えて来る時に突進して頭をぶつけてくることもあるのだとか。
「うちに来て1か月間はうなり声をあげて威嚇をしていたので、今、甘えてくれる姿を見ると涙が出そうになります」
お迎えしたときの苦労があるからこそ、Oさんにとって今の彼の姿は感慨深い様子。
人間や他の動物たちの温もりを知ってほしくて
「彼は彼なりに努力をして頑張っているんだと思います」
他の2匹の真似をして甘えてくれるようになった温くんの成長を、Oさんはとても愛おしそうに話してくれました。
「今は私を見るとゴロンとお腹を出してきたり。そんな時、安心してくれているんだな、心を許して信頼してくれているんだなと感じるんです。それが私にとっても彼にとっても一番の幸せな時間だと思います」
Oさんは、人間や他の動物家族の温もりを知ってほしくて「温(ぬくみ)」と名付けました。Oさんのその気持ちは、温くんにしっかり通じているようです。
素敵なお名前を授かった温くんは、今日も明日も、そしてきっとこれからもずっと、Oさんと家族の温もりに包まれて“幸せ”を重ねていくでしょう。
(猫ねこ部)