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エアコン最強設定と効率良く冷やす設定 停止後30分に大きな違いが 検証してみた
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設定温度は28度、風向きは水平、風量は最大に
続いて、効率良く室温が下げられるといわれる28度の設定に挑戦。
・温度設定は28度
・風向きは水平
・風量は最大
実験開始時に測定した部屋の温度は、室温が29.5度、湿度が66%。室温度からスタートです。
こちらもエアコンの電源をオンにした瞬間、冷たく心地良い風が来ました。最強設定で、足元が冷え始めた2分後に低下した温度は0.2度。最強設定と同じ温度です。
10分後には28.8度で、最強設定では27.8度だったことから1度ほど違いが。しかし、足元はそこまで冷えませんでした。30分後には27.5度と、最強設定の25.9度とは1.4度差に。それほど大きな差はつきませんでした。
運転停止から30分後、最強設定で驚きの変化が!
30分が経過した時点で一度エアコンを切り、それから30分後の温度と湿度も計測しました。
最強設定は、エアコンを切ってから30分後の室温29.5度、湿度66%と、開始時とほぼ同じ状態まで温度・湿度ともに上昇。一方の28度設定では、室温は27.6度、湿度56%と急激な上昇はみられませんでした。
もちろん日射量や外気温などに多少の違いがあるため、一概には言えませんが、効率良く冷やす方法のほうが室内の温度ムラをなくして全体的に空気が冷えたため、温度が低い状態を長くキープできたのかもしれません。
設定温度に12度の差があっても冷えるスピードに大きな違いはない
最強設定と効率良く冷やす28度の設定では、最強設定のほうが比較的早く温度が下がりました。しかし、環境省で推奨されている28度には、どちらの設定でも15分ほどで到達。設定温度が12度も違うにもかかわらず、冷えるスピードにさほど大きな違いがないのは印象的でした。
また体感では、最強設定だと早い段階で足元から冷えるような感覚でしたが、28度設定でも早い段階から涼しく感じ、以降も快適に過ごすことができました。
そして、エアコンをオフにしたあとの顕著な違いには驚きました。部屋全体に冷えた空気が行き渡ることで、壁などの温度が下がり、涼しい部屋をキープしやすいのでしょう。
設定温度を下げすぎないことは、節電にもつながります。エアコンの設定だけでなく、カーテンやすだれを利用したり、サーキュレーターや扇風機を回したりするなど、ほかのアイテムも上手に組み合わせながら暑い夏を快適に乗り越えたいですね。
※室温が28度以上になると、熱中症の危険性が高まります。また、湿度が高いと暑く感じる場合も。設定温度にこだわらず、エアコンを適切に利用しましょう。
(Hint-Pot編集部)