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パイナップルは食べすぎると舌がピリピリする? 理由や適量を栄養士に聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

パイナップル(写真はイメージ)【写真:写真AC】
パイナップル(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 トロピカルフルーツのひとつとして人気のパイナップル。ジューシーで甘酸っぱい味わいは、暑い季節のデザートにぴったりです。しかし、つい食べすぎてしまうと舌がピリピリすることもあります。それはなぜでしょうか? 8月17日の「パイナップルの日」にちなみ、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんにパイナップルの豆知識を伺いました。

 ◇ ◇ ◇

パイナップルは低カロリー ダイエット中にうれしい栄養も

 パイナップルは、スーパーマーケットやコンビニエンスストアで比較的手に入りやすい南国のフルーツです。高カロリーのイメージがありますが、実はエネルギーや糖質は低め。ダイエット向きのフルーツともいわれています。

 日本標準食品成分表2020年版(八訂)を基に、可食部100グラムあたりで生のパイナップル(同成分表上ではパインアップル)とほかのフルーツと具体的に比べてみましょう。

○エネルギー
パイナップル:54キロカロリー
ミカン:49キロカロリー
リンゴ(皮なし):53キロカロリー
バナナ:93キロカロリー

 甘みが強く感じられますが、糖質はミカンが9.2グラム、リンゴ(皮なし)が12.4グラム、バナナが19.4グラムなのに対し、パイナップルは12.6グラムと低めです。

○ビタミンC
パイナップル:35ミリグラム
ミカン:32ミリグラム
リンゴ(皮なし):4ミリグラム
バナナ:16ミリグラム

 意外かもしれませんが、パイナップルはビタミンCが豊富です。ミカンよりもやや多く、含まれる量は35ミリグラム。活性酸素を抑制し、皮膚や血管の老化を防ぐ抗酸化作用があります。コラーゲン生成にも必要な成分で、健康と美肌に欠かせない栄養素のひとつです。このほか、皮膚や粘膜を強くして免疫機能の向上や抗酸化作用のあるβカロテン、代謝を助けるビタミンB1などのビタミン類も含むので、体の内側からのケアも期待できます。

○食物繊維
パイナップル:1.2グラム
ミカン:1.0グラム
リンゴ(皮なし):1.4グラム
バナナ:1.1グラム

 パイナップルは水溶性0.2グラム、不溶性1.0グラムの食物繊維を含みます。便秘や血糖値、コレステロール値などの数値が気になる場合、腸内環境を整えるためにも積極的に食べたいフルーツと言えるでしょう。