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パイナップルは食べすぎると舌がピリピリする? 理由や適量を栄養士に聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

たんぱく質を分解する酵素も 食べすぎには注意

パイナップルを使った肉料理(写真はイメージ)【写真:写真AC】
パイナップルを使った肉料理(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 このほか、パイナップルに多く含まれる成分として挙げられるのがブロメラインです。たんぱく質を分解する酵素で、消化を助けてくれるので、体内の代謝を上げる働きが期待されています。たんぱく質を多く含む肉や魚などの食後に、デザートとして食べるとメリットが大きいでしょう。

 ただし、ブロメラインは口の中に影響を及ぼすことがあります。生のパイナップルを食べて舌や口の中がピリピリした経験があるなら、この分解酵素の働きによって、舌など口の中の粘膜のたんぱく質が反応したと考えられます。食べすぎには注意しましょう。場合によっては胃の粘膜まで反応し、胃痛やお腹を下すことも。アレルギーを引き起こすこともあるので、注意が必要です。

 1日に食べる適量として、パイナップルに具体的な推奨値はありませんが、農林水産省の「食事バランスガイド」で成人が望ましいとされるフルーツの摂取量は1日200グラム。カットフルーツで売られている1パック程度を目安にすると良いでしょう。

 ブロメラインの特徴を料理にいかすこともできます。果汁と一緒に肉を漬け込んでおくと、肉がやわらかくなりおいしい仕上がりに。ただしブロメラインは熱に弱く、60度以上では効果がないといわれています。酢豚などでパイナップルを加熱料理に使う場合は、最後にさっと入れて仕上げると良いでしょう。

 もし生のパイナップルを使ってゼリーを作りたい場合は、ゼラチンを使うとうまく固まりません。これはゼラチンがたんぱく質であり、ブロメラインに分解されてしまうのが理由です。もし作るなら、食感は硬めになってしまいますが寒天を使うと良いですよ。ちなみに、缶詰のパイナップルなら加熱殺菌でブロメラインの働きが低下しているので固まります。

 低カロリーで、うれしい栄養がたくさん含まれているパイナップル。食べすぎに注意して、おいしく栄養メリットをいただきましょう。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾