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東大生が幼少期に親から学んだこと 読み聞かせやCD付き教材が得意科目の英語を学ぶきっかけに
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幼い頃から本の読み聞かせ 音声から英語に興味
田中さんにとって、母親からの教えが自身に与えた影響はとくに大きかったようです。印象に残っているのは、幼い頃からたくさんの本を読み聞かせてくれ、勉強の大切さを教えてくれたことだといいます。
「小さい頃は母親によく読み聞かせをしてもらっていました。子ども向けの絵本などを図書館で母が借りて、読んでくれることが多かったと記憶しています。あるとき、私が自分で読むからもういいと言ったことがあるらしいのですが、それだけたくさん読み聞かせてくれていたということですよね(笑)。母は文字の読み書きが大切だという考えを持っていたようで、漢字の勉強や、字がきれいに書けるように練習を一緒にしてくれていました。母自身は勉強がすごくできたわけではないそうですけど、勉強ができて困ることはないからと、学ぶことの大切さを教えてくれました」
田中さんは小学生の頃から英語の勉強を始め、中学1年生で英検1級を取得するほどの英語力の持ち主。もちろん、英語は一番の得意科目です。大学3年生の今夏はオーストラリアへの留学も経験し、将来は語学をいかせる仕事に就きたいという夢を持っています。英語に強い関心を持つきっかけもまた、母親と一緒にたくさんの本に触れてきたからこそ訪れたのだといいます。
「英語を好きになったのは、子どもの頃に母親と図書館で本を探しているとき、CDで音声を聞きながら学ぶ大人向けの教材を見つけたことでした。“英語は逆から学ぶ”のようなタイトルで、『これはどういうことなんだろう』と興味を持ったみたいです。もちろん単語の意味もわかっていなかったですが、英語の響きがおもしろかったのか、そのCDを何度も何度も繰り返し聞いていたそうです」
今では将来の夢の指針となっている英語。そのきっかけも母親にありました。田中さんにとって、母親は一番近くで支えてくれる存在であると同時に、自身の歩んでいく先を示してくれた道標のような存在になっていたようです。
(石川 遼)