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農家の嫁がやっているサツマイモのおいしい食べ方とは? 見分け方と保存のコツ
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これからだんだんとおいしくなる野菜といえば、サツマイモです。“バリキャリ”女子だった東京の会社員から脱サラし、4年前に茨城の兼業農家に嫁いだ“農家の嫁なっちゃん”こと、こばやしなつみさん。現在、年間40品種の野菜を育てる小さな農業に励むなっちゃんが、サツマイモについて綴ります。「実はアサガオと同じ」というサツマイモのツウな話を綴った前編に続き、後編は目利き、保存のポイント、そして農家の嫁直伝塩昆布やとろろ昆布を合わせた「サツマイモのおこわ風」レシピをお届けします。
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ラグビーボールのようにふっくらした形が美味 「寒い」のが苦手
サツマイモは、品種により、表面の色味や形に違いがありますが、基本的には次の3つのポイントを参考に選ぶとより美味しいものに出合えると思います。形、表面、手に持ったときの重みをチェックしてみましょう。
【目利きポイント】
1、全体が、ラグビーボールのような形でふっくらしたもの。細く痩せているものは、繊維質が多く、食べたときに口の中に残りやすいです
2、皮の表面の色づきが均一で、くぼみが浅いものがよいでしょう
3、ずっしり重いものを選びましょう。中身のキメが細かいといわれています
【保存方法と期間】
サツマイモを初霜の前に収穫する理由は、寒さに弱いためです。よって、これからの季節は、新聞紙やキッチンペーパーにくるみ、冷暗所で保存しましょう。冷蔵庫での保存の必要はなく、入れると実が痛んで味も落ちます。カットしたものは密閉させるようにラップでくるんで常温で保存し、なるべく早く使い切りましょう。冷凍保存をすると、食感が若干落ちるので、蒸かすか茹でたものをマッシュして冷凍することをオススメします。1か月ほど保存できます。
【下処理】
アクが強いため、アク抜きをすると素材や調味料の味を邪魔しません。切った後すぐに水にさらすと2~3分で、水が白濁します。そうしたら水を捨てて、もう一度軽くイモを洗って下処理終了です。