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5万人がうっとり 「人生ずっと食いしん坊」のパティシエが明かすお菓子作りへの思い
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お菓子作りは「生活」 休日も仕事の日もお菓子作りに費やす
実は、学生時代は「人に食べてもらって喜んでもらうという感情はなかった」といいます。
「自分が楽しいから作っていただけ。でも、社会に出て大事な人に食べてもらう経験が増えて、人に喜んでもらえるとうれしいと思うようになりました」
現在の職場では卵や牛乳、バターなど動物性の材料を使わないお菓子を作っています。「アレルギーを持った小さいお子さんが、初めてメロンパンやプリンを食べるとはしゃいだり、お母さんがうれしそうにしていたりする姿を見ると、本当に作って良かったなという気になります」と目を細めます。
ふくどめさんにとってお菓子作りとはなんなのでしょうか。
「生活、日常ですね。お金を稼ぐ生活の軸でもあり、体の一部のように常に身近にあるもの」
それだけに仕事、休みの日にもお菓子作りにいそしみますが、「全然飽きないですね」と言い、将来に向けても「自分のお店を出したい。ケーキ屋さんというよりお菓子屋さんみたいな、焼き菓子とか大きなパンとジャムとか」と夢を膨らませます。そんなご自身を「人生ずっと食いしん坊です」と言い、それが本書の出版にもつながっただけに「食いしん坊で良かった」とまた笑顔を見せました。
「気分が乗ったとき、『あ、作ろう』という軽い気持ちで手に取って読んでいただければ」との思いを込めた本書に、反響も続々と届いています。
「『本を見て作りました』と写真を送ってくださる方も多いです。(このレシピで)一般の方がきれいに作られているのを見て、ちゃんとできるんやと安心しました(笑)」
ちなみに、読者から届く写真は、チーズケーキやヨーグルトティラミス、大きいプリンが多いそうです。「Xへのリプライ(返信)や投稿でなくても、ダイレクトメッセージでもいいので、実際に作られたらぜひ写真を送ってほしいです」と、お菓子作りの楽しさの共有を呼びかけました。
奈良県生まれ。製菓の専門コースがある高校、製菓専門学校を卒業後、パン店勤務を経て、現在は製菓関係の仕事に携わる。3年前にルームシェアを始め、Xアカウント(@___brix_65)で週末に作ったお菓子を中心に投稿し、話題に。フォロワー数は2023年8月現在、6.7万人を超える。自身初の著書となる「週末が待ち遠しくなるとっておきのお菓子」(株式会社KADOKAWA刊)を2023年7月に発刊。
(倉野 武)