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夏物家電の片づけ 扇風機を来年も快適に使うための秘訣とは 掃除のプロが解説
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この夏、活躍してくれた扇風機やサーキュレーター。そろそろ使わずに片づける季節がやってきました。掃除機でホコリを取り除く程度でしまっていませんか? 汚れたまま片づけてしまうと、異臭やカビの原因になります。来年も快適に使えるよう、きれいに掃除してからしまいましょう。整理収納アドバイザーでクリンネスト2級のお掃除スペシャリスト・伊藤まきさんに、ポイントを伺いました。
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ホコリを取り除いてから洗剤を薄めた液などで拭く!
扇風機やサーキュレーターを掃除する際は、ホコリが飛び散っても問題のない屋外で行うほうが良いでしょう。もし屋内で作業する場合は、新聞紙などを敷いて備えます。家電の掃除をするときは必ず電源を切り、コンセントを抜いた状態で行いましょう。
まずはプロペラやカバー(前カバー・後ろカバー)のホコリを取ります。取りはずし可能であれば取りはずし、掃除機(ブラシ付きノズルがあると便利)や、ハケなどで掃き取りながら吸い取ります。
その後、中性洗剤または食器用洗剤を水で薄めた液体、もしくは重曹水(200ミリリットルに対して重曹小さじ1杯を混ぜたもの)に浸して固く絞った布で拭き上げ、汚れを落としましょう。プラスチックが変色する場合もあるので、市販の洗剤を使用する際は、使う前に目立たない部分で試してみることをおすすめします。
カバーの汚れが目立つ場合は、半分に切った食器用スポンジで優しく洗い流すときれいになります。目詰まりが頑固でしたら、歯ブラシや掃除用ブラシを使い、傷付けない程度に力を入れて汚れを落とすと良いでしょう。
タバコを吸っているご家族がいる場合や、キッチンのそばで使っている場合は汚れが強くなるもの。その際は、各パーツ(前カバー・後ろカバー・プロペラ)に重曹スプレー(水200ミリリットルに重曹小さじ2杯を混ぜスプレーボトルに入れたもの)を吹きかけ、数分置いてから汚れを取り除き、水洗いを行いましょう。
本体部分に水気はNG 収納は縦置きがおすすめ
扇風機やサーキュレーターの本体部分は、水気厳禁です。重曹スプレーを吹き付けたウエス(雑巾)で優しく拭いたあと、水で濡らし固く絞った雑巾で拭き上げます。さらに乾燥した布で拭き上げ、水気を残さないよう乾かしましょう。また、電源コードのお手入れも忘れずに。水に濡らして固く絞ったウエス(雑巾)で拭き掃除を行います。
よく乾いたら、はずしたパーツを組み立てて収納します。ちなみに、扇風機やサーキュレーターは縦置きで押し入れなどにしまうのがおすすめ。箱に入れるとしまいやすく、ホコリもつきにくいので、購入時の段ボールはできれば捨てずにとっておくと便利です。
なお、扇風機のプロペラに洗濯柔軟剤をつける方法が裏ワザとしてインターネット上で広まっているようですが、プロペラのコーテティングがはがれてしまう結果になることもあるのでおすすめしません。家電を掃除する際は必ず「取扱説明書のお手入れ」をしっかり読んでから行うようにしましょう。メーカーによっては、水拭きと乾拭きだけを推奨している場合もあります。
(和栗 恵、伊藤 まき)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
インスタグラム:maki_organize