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皮にも栄養があるナスは生でもおすすめ! 無駄のない食べ方や調理のポイントを栄養士が解説

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:和漢 歩実

ナスの浅漬け(写真はイメージ)【写真:写真AC】
ナスの浅漬け(写真はイメージ)【写真:写真AC】

ナスの栄養メリットを摂取するめのポイント

 ナスの栄養メリットを無駄なく摂取するなら、栄養がある皮ごと食べ、水に長時間さらさないことがポイントです。大きめにカットする際は、皮の表面に浅く切れ目を入れておくと火の通りが良く、味も染みておいしくなります。

 ナスのナスニンやカリウムなどは水溶性で、水に長時間さらすと栄養が流出してしまうので、アク抜きをする際は気をつけましょう。そもそもアク抜きは、えぐみを取り、変色を防ぐのが役目。炒め物や揚げ物など変色が気にならない加熱調理や、生で食べない場合、アク抜きをする必要はありません。変色が気になるようであれば、調理の直前に切ることで防げます。アク成分のクロロゲン酸は、前述したようにポリフェノールの一種で、食べても問題はありません。

 新鮮なナスであればサラダや漬け物など、生でおいしく食べられます。ポリ袋に薄切りしたナスと塩を入れて、手で強く揉み込むだけで、あっという間に浅漬けが完成。千切りしたシソやミョウガなどと合わせると彩りも良く、さらにおいしいです。必要に応じてアク抜きをし、好みの調味料やドレッシングで味付けしてもかまいません。

 ナスは油との相性が良く、揚げたり、炒めたりすると栄養価の吸収率がアップし、おいしいですが、油を吸いやすく高カロリーになるので注意しましょう。スープやみそ汁などの具材として使うと、水溶性で溶け出した栄養もそのままとれるのでおすすめです。

(Hint-Pot編集部)

和漢 歩実(わかん・ゆみ)

栄養士、家庭科教諭、栄養薬膳士。公立高校の教諭として27年間、教壇に立つ。現在はフリーの立場で講師として食品学などを教える。現代栄養と古来の薬膳の知恵を取り入れた健やかな食生活を提唱。食を通して笑顔になる人を増やす活動に力を注いでいる。
ブログ:和漢歩実のおいしい栄養塾