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エアコンの夏じまい フィルターのひどい汚れを解消する方法も 掃除のポイントをプロが解説
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教えてくれた人:伊藤 まき
夏と冬、2シーズンにわたって活躍するエアコンは、冷暖房効率を下げないためにもこまめな掃除がおすすめです。しかし、整理収納アドバイザーでクリンネスト2級のお掃除スペシャリスト・伊藤まきさんによると、「個人が掃除できるのはエアコンの外側やフィルターまで。素人が内部まで掃除してしまうと故障につながるので、できる限りプロに任せることをおすすめします」とのこと。ここでは、プロにお任せする頻度や、家庭でできる掃除方法について伺いました。
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外側のホコリを取り除くだけでも効率が変わる
エアコンを設置している場所や稼働時間、生活環境(ペットがいる、子どもがいる)などによって変わりますが、プロに依頼するエアコンクリーニングは、1~2年に一度程度で行うことを目安にしてください。依頼する時期は、本格的に使用するシーズン前(春と秋)がベストだといわれますが、比較的安くお願いできる時期を狙うならば2~5月が良いでしょう。掃除会社の繁忙期は年末なので、繁忙期が過ぎた年明けから春にかけてお得な価格設定が多くなるのが理由です。
ただし、プロに任せるから……といって、夏に酷使したエアコンを汚れたまま放っておくのはもちろん“NG”です。エアコンシーズンが終了したら、フィルターや本体の拭き掃除をしましょう。電源プラグを抜いてから行ってください。
エアコンのフィルターははずれる仕様になっているものが多いので取りはずし、ホコリを掃除機で取り除きます。掃除機だけでホコリが取り切れない場合は水洗いし、広げた新聞紙の上などに並べてよく乾かします。フィルターの掃除は、できればシーズン中も2~4週間一度は行いたいもの。エアコンの効率が落ちず、余分な電気代もがかからずに済みます。
本体部分(吹き出し口やフィルターカバー、本体周りのプラスチック部分など)は、ホコリをハンディモップなどで取り除いたあと、水で濡らし固く絞った雑巾で拭き上げればOKです。
ただし、キッチンやリビング、タバコを吸う場所で使用している場合は、油やヤニの汚れが付着していることがあります。その際は、重曹を水に溶いたもの(水200ミリリットルに対して重曹小さじ2)を吹き付けたウエス(雑巾)で拭き、汚れを落としてから水拭きすると良いでしょう。
内部や室外機のフィンなどは繊細な部分。故障につながることがあるので、プロにお任せするのが無難です。自分で掃除をする際は、必ずメーカーの取扱説明書を読み、推奨されているお手入れ方法を参考にしてください。
(和栗 恵)