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虫除けグッズやビニールプールなどの夏アイテム 片づけ前のお手入れのコツをプロに聞きた
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教えてくれた人:伊藤 まき
蚊をよける防虫グッズや子どもたちが使った家庭用ビニールプール、かき氷マシンに流しそうめん機――夏だけ活躍する雑貨は、意外に多いものですよね。こうした雑貨類を来年も楽しく利用するために、しまう前にコツを押さえた掃除とケアを行いましょう。教えてくれるのは、整理収納アドバイザーでクリンネスト2級の資格を持つ、掃除片づけの達人・伊藤まきさんです。
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片づけ前は「水拭き・乾拭き・乾燥」の3ステップが基本
まずは虫除けグッズから。電気式の液体蚊取りは、薬剤が入ったボトルをはずし、液が残っているようであれば付属のキャップで密閉保存してください。本体やコードは、水で濡らし固く絞ったウエス(雑巾)などを使い、表面に付いた手アカ汚れを拭き取ります。電気ショックを与えて虫を殺すタイプの殺虫機は、電源プラグをコンセントから抜き、ブラシ付きの掃除機やハケなどを利用して、付着した虫の死骸やホコリを取り除きましょう。また、虫受け皿は本体からはずし、乾拭きするか、中性洗剤を含ませた布で拭き取ります。
蚊取り線香の器は、灰を捨ててから水拭きを。使い切っていない防虫スプレーの缶は、水拭きしたあと乾いた布で乾拭きし、水気を完全に拭き取ってから、湿度が低く高温にならない場所に保管します。まとめて段ボールなどに入れ「虫除けグッズ」と明記しておくと、次の年に探すことなく取り出せて便利です。
かき氷マシンや流しそうめん機などの夏の小型家電も、「水拭き・乾拭き・乾燥」の3ステップで掃除をしてから片づけます。かき氷マシンの刃の部分は、水気が残っているとさびてしまうので、念入りに乾燥させることをおすすめします。
くっつきやすいビニールプールは、ベビーパウダーで保護
ビニール製のプールや浮き輪、ビーチボールなどを、頻繁に使うから……とすぐに片づけず、庭先に放置したまま置いている家をよく見かけます。乾いたまま外に放置していると、砂や虫などはもちろん、排気ガスなどの汚れなどが付着。これらをきれいに洗い流してから収納するようにしましょう。
しまうタイミングは、よく晴れた日を狙います。昼までに洗って乾かし、水気を残していないか確認してから空気を抜き、夕方までにしまうのが理想的。洗う際は、膨らませた状態のまま洗うと楽です。ビニール製なので基本的には水洗いだけで汚れが落ちますが、油汚れなどがついてしまっている場合は、重曹水(水100ミリリットルに重曹小さじ1を混ぜたもの)を使って、汚れを浮かせて拭き取りましょう。ビーチボールや浮き輪など、口を使って空気を入れて膨らませた場合は、口をつけた部分もしっかりと水洗いしてください。
ビニールの素材によっては、折りたたんで長期保存した際、ビニール同士がくっついてしまうものもあります。くっつく可能性があるものは、ベビーパウダーをはたいてから折りたためば予防できるので試してみてください。サンダルやゴーグルなども同様に水洗い(汚れがひどいものは重曹水洗い)をして乾かし、まとめて収納しておきましょう。
そのほか、窓の外にぶら下げていた風鈴やアイス作りの型、素麺用の器やザルなどの夏雑貨で、使用時に水気にさらされる環境にあったものは、洗ったあとで水滴を残していないか確認しながら、乾拭きしてから収納を。どんなものにも言えることですが、収納する際に水気を残すのは絶対に“NG”。来年も清潔で快適に使うためには、面倒でもこのひと手間だけは守るようにしてください。
(和栗 恵)
伊藤 まき(いとう・まき)
整理収納アドバイザー1級、クリンネスト2級。ホテル清掃員や国鉄系レストランの厨房、内装会社、デパートの搬入搬出などで経験を積み、出版社に入社したのち独立。掃除しながら片づける「整理収納のプロフェッショナル」として各種ウェブメディアで記事を手がけ、掃除本の編集ライターとしても活躍中。
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