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「勉強道具はほとんど塾のロッカーに」 東大現役合格者が選んだ“自分に合った”塾の活用法
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毎日夜10時まで 「勉強道具はほとんど塾のロッカーに置いてありました」
「中学までは塾に通っていませんでしたが、夏期講習で一度だけ集団指導塾に行ったことがありました。そのとき、ほかの生徒と一緒に勉強するのが苦手だと感じてしまったんです。大人数の授業では、どうしてもレベルの差が生まれてしまいます。わからないところがあっても、授業を止めてしまうので質問しづらいと感じ、自分がクラスのレベルを下げてしまうんじゃないかと不安になってしまいます。そんなことを考えていたなかで、高校に入ってすぐ、友達にすすめられて東進に入りました」
映像授業には、東大対策講座や共通テスト講座など多種多様な講座が用意され、そのなかから目的に合ったものを選んで受講し、わからないことがあれば先生に個別に聞くことができました。塾によってメリット、デメリットはそれぞれありますが、自主的に勉強することが得意な吉住さんにとって、映像授業での学習はだったといいます。
「私は自分ひとりでどんどんと勉強を進められるタイプでした。もちろん、ひとりで勉強を進めるのが苦手な子は授業を溜め込んでしまうかもしれないので、良し悪しはあると思いますが、私には(映像授業が)とても合っていました。高校3年生になってから、塾に行かなかった日はなかったんじゃないかと思います。塾の休館日でも先生に開けてほしいと頼んでいたくらいです(笑)」
学校が終わるとそのまま塾に向かい、毎日塾の閉館時間の夜10時まで勉強という生活サイクル。塾には同じように東大を目指す友達がいて、切磋琢磨できる環境でもありました。
受験期は塾から帰ったあとも毎日勉強をしていましたが、「勉強道具は家にほとんど置かず、塾のロッカーに置いてあった」といいます。そのため、家での勉強は赤シートを使った単語帳の確認など、机に向かわなくてもできるものに絞っていたそう。ご両親も勉強に関してあまり口を出すことはなく、家族とはあえて勉強以外の話をして息抜きするようにしていたのだとか。長い受験期を乗り切るためには、こうしたメリハリも必要だったようです。
受験勉強の方法は十人十色です。吉住さんは、自分が最も勉強に集中できる塾の環境を120%活用することで、東大合格という大きな目標を成し遂げました。自分のスタイルに合った学習環境を見つけることは、志望校合格のための重要なファクターと言えそうです。
(石川 遼)