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日本のホテルレベルは格別 元添乗員に聞く海外ホテルで覚悟しておくべきこととは
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いくら日本で旅慣れていても、海外ホテルで「こんなはずじゃなかった」「まさかこんなことが」という思いをしたことがある人もいるでしょう。世界約50か国以上を旅した元添乗員で、旅アドバイザー&トラベルライターのAnaさんによる連載。今回は、日本と海外におけるホテルのサービスの違いについてです。
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日本の文化に合った設備が整っているのが日本
海外のツアー旅行に参加される方のなかには、海外自体が初めてという方が多くいました。そのため、日本との文化や習慣の違いをいかに理解してもらうか、違いを楽しんでもらえるようにするということも、添乗員の大切な仕事のひとつでした。
日本はインフラや設備、何もかもが整っているレベルの高い国です。あらかじめお伝えしておかないと不満だけが募ってしまうもの。それが顕著に表れるのが、ホテルの設備やサービスです。
スリッパや電気ケトルがない シャワールームには扉もなし
日本なら、部屋に電気ケトルや電気ポットがないホテルや旅館はほとんどないでしょう。ですが、ヨーロッパはないのが当たり前で、あったらラッキーという感覚です。
スリッパもなくて当然。そもそも靴を脱ぐ・脱がないという日本との習慣の違いがあるためです。パジャマも同様、バスローブはあってもパジャマはありません。
湯船に入る習慣がない国では、バスタブがないのがスタンダード。シャワーヘッドは手持ちではなく、壁に固定されているところもたくさんあります。以前、海外トイレ事情の記事で便座がないことはお話ししましたが、バスタブにシャワーカーテンや扉がついていない、または半分しか扉がないところも。バスタブはあってもお湯が満タンにならない作りになっているので、せいぜい腰あたりまでしかお湯が張れないところも少なくありません。
そして、ドライヤーはたいてい壁付けで、パワーが弱すぎるため、ロングヘアの人なら、いったいいつ乾くのかというレベルです。壊れているところもよくあって、夜中に致し方なく私のドライヤーをお貸ししたことも数知れず……。心配であれば、絶対に持参したほうが良いもののひとつです。