漫画
「何を取りにきたのか思い出せない」 記憶力の不思議を描いた実体験漫画に共感の声殺到
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何か目的があって部屋に入ったのに「あれ? 何をしに来たんだっけ?」と物忘れをしてしまったという経験はありませんか? ついさっきまで覚えていたことを瞬間的に忘れてしまう一方で、過去の失敗は覚えていてよみがえるなど人間の記憶力は不思議がいっぱい。そんな「記憶力あるある」の実体験漫画が、X(ツイッター)上で話題になっています。作者の野森ノケ(@nomori_noke)さんにお話を伺いました。
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日常生活で物忘れの「あるある」オンパレード
自身の実体験からヒントを得て、日常生活で起こるさまざまなジャンルの“あるある”を漫画に描いてSNSで公開している野森さん。今回注目を集めている漫画は、「記憶力の不思議」と題されたものです。野森さんがここ最近日々の生活の中で気になっているという実体験エピソードをもとに描いています。
漫画の中で野森さんは、ある日、何かを取りに部屋の中に入ったのですが……。その瞬間、「何を取りにこの部屋に来たのか思い出せない」状態に。また別の日には、シャンプーし終わった瞬間に、「今、シャンプーをしたのかどうか思い出せない」ことも。さらに就寝前に「3秒前に見たSNSの記事を思い出せない」と、ここでもたった数秒で物忘れをしてしまうのでした。
そんなふうに記憶がどこかへ飛び、数秒前のことさえも思い出せない出来事がある一方で、ふとした瞬間には、「半年前にやらかした失敗」はいまだに忘れられないことも。1人でいるときに、フラッシュバックして叫ぶこともあるとか。記憶力は不思議です。
この漫画がXに投稿されると、1.9万件の“いいね”を集めて話題になりました。リプライ(返信)には「家を出て10歩あれ? 玄関カギ閉めたっけ? も地味にあります」「めっちゃ日常です」「あるあるある」「私も4歳から昨日までの失敗がランダムでフラッシュバックするのですっごいわかる気がします」など共感の声が続出しました。
作者に聞く 「思い出せないときどうしている?」
Q. 今回のエピソードを漫画に描いた理由は?
「最近どんどん記憶力が弱くなってきていることへの焦りと、一方でつらい思い出はいつまでも忘れられずに溜まっていくことへの疑問を感じて描きました」
Q. これらは体験談ですか? また、ほかに記憶の不思議を感じた経験があれば教えてください。
「描いたものは、普段の自分の話です。ほかには、初めての出来事のはずなのにデジャブを感じたり、ずっと思い出せなかったことがしばらく経って急に思い出せたりしたときに、記憶の不思議を感じます」
Q. 「思い出せないとき」はどうしていますか?
「何を取りにきたのか思い出せないときは、元の部屋に戻るとだいたい思い出します。シャンプーは、念のためもう一度します。SNSは最近、瞬時に思い出せなくなること前提で見ていて、絶対に忘れたくないと思ったときはその場でブックマークをする癖がつきました」
これからも日常で感じたことをテーマに漫画を描いて、Xに投稿していくという野森さん。過去には、一時期流行したシッポの形をした懐かしのアイテムへの思いを描いた漫画が話題になったこともあります。思わず「あるある」と共感し、ほっこりすること間違いなしですよ。
(Hint-Pot編集部)