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意外と知らないホタテの栄養 うま味成分の“正体”やダイエット向きのポイントを栄養士が解説
公開日: / 更新日:
教えてくれた人:和漢 歩実
プリッとした食感と、甘みのあるおいしさが詰まったホタテ。刺身や寿司ネタとしてはもちろん、煮ても焼いても揚げても美味で、幅広い年代から人気です。意外に知られていませんが、栄養もたっぷりと含まれています。ホタテの旨味や栄養成分について、栄養士で元家庭科教諭の和漢歩実さんに伺いました。
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ホタテはたんぱく質が豊富 部位によっては肉よりも多い
ホタテは、貝柱が大きく食べごたえのある食材です。店頭にはゆでられたものや冷凍されたものが並ぶので、年間を通して手に入りやすい貝類のひとつ。筋肉や臓器など体を作るうえで欠かせないたんぱく質を多く含み、貝類ではトップクラスです。一方で、脂質が少なくエネルギーも低いので、ダイエットが気になる人には向いている食材といえるでしょう。
意外かもしれませんが、たんぱく質を主成分とする肉類と比較しても、部位によってはホタテのほうが多いといえます。日本食品標準成分表(八訂)2020年版を基に、100グラムあたり(生)の栄養価を比較していきましょう。
○エネルギー
ホタテ貝柱:82キロカロリー
ホタテ:66キロカロリー
牛肉(肩ロース):380キロカロリー
豚肉(肩ロース):237キロカロリー
若鶏(もも肉):190キロカロリー
○たんぱく質
ホタテ貝柱:16.9グラム
ホタテ:13.5グラム
牛肉(肩ロース):13.8グラム
豚肉(肩ロース):17.1グラム
若鶏(もも肉):16.6グラム
○脂質
ホタテ貝柱:0.3グラム
ホタテ:0.9グラム
牛肉(肩ロース):37.4グラム
豚肉(肩ロース):19.2グラム
若鶏(もも肉):14.2グラム