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オーバーツーリズム化が叫ばれる日本 観光大国スペインの対応は? 政府観光局に聞いた

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

日本の対応は早い 文化や伝統を守り続けながら観光立国へ

駐日スペイン政府観光局のハイメ・アレハンドレ局長【写真提供:スペイン政府観光局】
駐日スペイン政府観光局のハイメ・アレハンドレ局長【写真提供:スペイン政府観光局】

 渋谷では9月から路上飲酒パトロールが始まり、広島県を代表する観光地・宮島では10月から訪問税もスタートしました。各地で新しい取り組みも模索されています。

「スペインでは、現在のような観光大国となる前に、オーバーツーリズムについて議論することはありませんでした。観光客が増え、海外に目を向けすぎると、その国の伝統や文化などが失われがちです。日本には欧米やほかのアジア諸国にはない特有の文化があり、お互いを思いやる心、清潔な街、あらゆることにおいての正確さなど、日本らしさを損なわないように観光分野においてさらに成長していってほしいです。すでにオーバーツーリズムについての対処が議論されているという点で、日本は非常にうまく対応できていると思います」

 日本は2030年までに、訪日外国人旅行者を現在の約2倍となる6000万人にする目標を掲げています。観光客が増えることで起こる問題に注目しがちですが、経済効果や新たな雇用創出という面も見過ごせない恩恵です。外国人観光客には一定のルールやマナーを守ったうえで、日本のユニークな食や文化を楽しんでもらいたいですね。

(Hint-Pot編集部)