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生誕170年記念 20年ぶりのゴッホ展開催 「ひまわり」「アイリス」の名画グッズが評判

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部・出口 夏奈子

生誕170年を記念してSOMPO美術館で開催中の「ゴッホと静物画―伝統から革新へ」。(左から)ゴッホの名画「アイリス」と「ひまわり」【写真:Hint-Pot編集部】
生誕170年を記念してSOMPO美術館で開催中の「ゴッホと静物画―伝統から革新へ」。(左から)ゴッホの名画「アイリス」と「ひまわり」【写真:Hint-Pot編集部】

 2023年で生誕170年のフィンセント・ファン・ゴッホ。27歳のときに画家になることを決意したゴッホは、37年の生涯において約850点の油彩を描きました。そのうち、誰もが知る名画「ひまわり」をはじめ、静物を扱った作品は約180点。自身が描いた作品に加え、ゴッホが影響を受けた静物画を集めた「ゴッホと静物画―伝統から革新へ」が東京・西新宿にあるSOMPO美術館で開催されています。数々の名画の素晴らしさはもちろんのこと、どんなグッズが発売されているのかも気になるところです。SOMPO美術館の本條志穂さんに話を伺いました。

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本展覧会だけのグッズも 担当者イチオシのグッズは「クッキー缶」

 今回の展覧会で中心的な展示のひとつとなっているゴッホの「アイリス」は、はっきりとした輪郭や平面的な着色などから日本の浮世絵に影響を受けたといわれている作品。また、共通する構図や色の対比に「ひまわり」との関係性をうかがわせる面もあるのだとか。本展覧会では「ひまわり」と「アイリス」が並ぶ空間が、大きな見どころのひとつです。

 そのため、この2作品はクリアファイルやポストカード、レターセット、マスキングテープなどさまざまなグッズにアレンジされています。定番グッズが所狭しと並べられているなか、本條さんがイチオシするグッズは「クッキー缶」です。

(左から)展示室と同じ「アイリス」と「ひまわり」の絵柄がそろったクッキー缶【写真:Hint-Pot編集部】
(左から)展示室と同じ「アイリス」と「ひまわり」の絵柄がそろったクッキー缶【写真:Hint-Pot編集部】

「『ひまわり』の絵柄をパッケージにしたクッキー缶は当館の定番グッズではあるのですが、今回は展示室でも『ひまわり』と『アイリス』が並んで展示されるので、『アイリス』がパッケージにデザインされたクッキー缶も製作しました」

 クッキー缶はフタの上部と側面、缶本体の側面に作品の絵柄がデザインされているので、絵柄を合わせるのが難しいといいます。そのため、グッズ販売が初日には間に合わず、先日ようやく展示室と同じく「ひまわり」缶の隣に「アイリス」缶が並びました。

手軽に持ち帰れる名画のポストカード 展覧会限定を含めた全30種類

 来場者に人気なのはポストカードです。ポストカードは大切な誰かに送るだけでなく、好きな額縁に収めて部屋に飾ることもでき、展示室の世界観を自宅で再現できるため大人気なのだとか。

「展示リストから定番作品は必ず入れるとして、あとは『これがいい』とスタッフのみんなでどんどん絞っていった結果、通常販売されている『ひまわり』(ゴッホ)と『りんごとナプキン』(ポール・セザンヌ)、さらに今回、ヤマザキザック美術館から『アネモネ』(エドゥアール・ヴュイヤール)を含め、全30種類のポストカードができあがりました」

 3列に並べられた名画のポストカードは、どれも自宅に持って帰りたくなるものばかりです。

全30種が並べられたポストカード。展覧会限定のゴッホの名画もポストカードに【写真:Hint-Pot編集部】
全30種が並べられたポストカード。展覧会限定のゴッホの名画もポストカードに【写真:Hint-Pot編集部】

 なかでもおすすめなのは、展覧会の主役であるゴッホの作品。展示作品と同様、「ひまわり」と「アイリス」は押さえておきたいところですが、ゴッホはほかにもさまざまな花の静物画を描いています。たとえば、「赤と白の花をいけた花瓶」や「青い花瓶にいけた花」「花瓶の花」などは「ひまわり」を描く少し前の作品であるため、ゴッホ作品の変遷の一部を垣間見ることができます。

 また、ちょっと変わった作品を選びたい方には、「髑髏」や「靴」「コウモリ」(以上、すべてゴッホ作品)といったポストカードもおすすめとのこと。