どうぶつ
家族になり11年 犬種がわからない愛犬 お迎えの経緯に感動の声 「突然現れた贈り物」
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近所を“ひとり”で彷徨っていたレモンくん 偶然の出会いから家族に
動画で飼い主さんの後を追っているのは、元保護犬の男の子「レモン」くん。飼い主さんとの出会いは、突然のことでした。当時、飼い主さんはアルバイトを終えた帰り道で、毛玉だらけのレモンくんが“ひとりぼっち”で歩き回っているのを発見。雨が降ってきたため、見かねてレモンくんを一時保護することにしました。それから1~2か月の間、飼い主を探すため、近隣の家を訪ね歩く日々が始まったといいます。
「なかなか飼い主さんが見つからなかったためやむを得ず、近隣のペット可物件を一軒ずつ探しました。ようやく見つけてレモンを返し、ホッとしたのもつかの間。レモンは脱走を繰り返し、何度も私の家へやってきて『家に入れて!』と鳴いて訴えるのです。しばらくして、飼い主さん側の諸事情もあり、我が家へ迎えることになりました」
犬種や生年月日、年齢など何も知らされないまま、レモンくんを家族に迎えた飼い主さん。レモンくんにとっても、新しい生活に慣れるのは容易なことではなかったようで、慌ただしい日々が始まりました。
「出会ったときは、ハーネスや洋服を着せるだけで噛みつかれていました。しかし、根気良くお世話をするうちに、だんだんと懐くように。その後は一時的に、分離不安症(編集部注:愛着ある人や家から離れることに対して強く不安を抱いてしまう症状)のような兆候がみられるようになり、ゴミ箱をひっくり返して部屋を散らかすことよくありました」
それでも愛情を注ぎ続け、レモンくんも飼い主さんとの生活に少しずつ少しずつなじんでいきました。こうして“ふたり”一緒に暮らし初めて、今年で11年が経過。レモンくんは高齢期に差しかかり、おしっこの失敗は増えてきたものの、優しい飼い主さん家族に見守られながら穏やかな日々を過ごしています。
当初は距離感のあった先住犬とレモンくん 関係性に変化も
飼い主さんのおうちには、レモンくんのほかに、豆柴の先住犬「もも」ちゃんも暮らしています。2匹は出会った当初、お互いによそよそしかったそうです。
「レモンはほかのいぬにあまり興味がなく、ももちゃんに対してもツーンとしていました。今は寄り添って寝たり、時間をかけて毛づくろいをしたりすることも。以前よりは、仲が良くなったのではないかと思います」
現在は、ももちゃんや飼い主さん家族と心穏やかに暮らしているレモンくん。これからも末長く幸せな毎日を過ごしていくことでしょう。
○取材協力:ミルモ(@TFk0pN2CKY11092)さん
(Hint-Pot編集部)