「自然を知り、環境問題などと向き合うきっかけになれたら」

　いつまでも眺めていたくなる作品は大きな反響を呼び、6.2万件もの“いいね”が集まりました。リプライ（返信）には「切り抜かれた瞬間がとても素敵」「白い子かわいいww」「エゾモモンガ好きなのでうれしいです」「飛んでいるモモンガさんの写真すごいですね。奇跡の一枚」「かわいくて癒やされる写真をありがとうございます」などの声が上がり、作品の虜になった人たちであふれています。

　ときには厳しい寒さのなかで撮影に臨むこともある佐藤さん。真っ白なエゾオコジョを撮影するために、10年以上、真冬の山にも通いました。そうして撮影することができたときには、思わず号泣してしまったといいます。

「10年出合えないと、幻の生物のように思えてきますね。こちらに興味を持って立ち上がってくれたのがうれしかったです。野生動物も好きですし、自然に身を置くのも好きなので、どんな環境でも撮影に苦労を感じることはありません」

　佐藤さんが奇跡のような瞬間を切り取ることができるのは、動物や自然に対するリスペクトがあるからこそ。どの作品にも、佐藤さんの熱い思いが込められています。

「悲しいニュースがあふれるなか、かわいい写真を見ることで一瞬でもほっこりする時間をみなさんに届けられたら……という思いで投稿しています。写真集も、人を笑顔にするために作りました。作品を通して、自然を知り、環境問題などと向き合うきっかけになれたらと思っています」

（Hint-Pot編集部）