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七五三やお宮参りで着たい実家の着物 気になるにおいや合わないサイズの解決策とは

公開日:  /  更新日:

著者:橘川 麻実

監修:山口 さくら

困り事2:サイズ

サイズは着物でも気をつけたい
サイズは着物でも気をつけたい

「着物は洋服に比べてサイズが関係ない」と、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。確かに「身丈」(着物の縦の長さ)については、ある程度フレキシブルに調整ができます。

 ただ、それ以外の長さについては、身丈ほど調整が効かないのが本当のところ。とくに注意したいのは「身幅」と「裄(ゆき)」です。

 身幅とは、文字通り着物の横幅のこと。着物は体に巻きつけて着ますが、そのときに前側が二重に重なるようにできています。身幅が足りないと重なる部分も足りなくなり、着付けや着姿に影響します。

 体に巻きつけてみてあまりにも小さい場合は、潔く諦めたほうが良いでしょう。逆に身幅が大きい場合は、着付けで調整できるので、着ることができます。

 裄は、首の中心から手首までの長さのこと。これが短いと、洋服でいうところの「袖が短い」状態になります。

 羽織ってみて五~七分袖ぐらいしか長さがない場合は短すぎます。逆に手の甲にかかるぐらいだと長すぎます。手首の骨が隠れるのがベストですが、それより2~3センチ程度短い場合は着付けの工夫で、カモフラージュが可能です。

 また、もうひとつ気をつけたいのが、着物と着物の中に着る襦袢のサイズが合っていない場合。

 襦袢のほうが大きいと、着物の袖から襦袢の袖がはみ出してしまいます。その場合は、襦袢の袖を縫ったり安全ピンで留めたりして短くする、または筒袖タイプの襦袢にするなどの対策が考えられます。また、着物の袖の「振り」(四角い部分)から襦袢がはみ出す場合は、襦袢袖の中にハンカチなど重しになるものを入れるとはみ出し防止になります。

困り事3:草履の劣化

草履が劣化する場合も【写真:GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート】
草履が劣化する場合も【写真:GYRO_PHOTOGRAPHY/イメージマート】

 着物以外でトラブルが多いのが草履。しばらく履いていない草履は、底の接着剤が劣化し、ぱっくり開いてしまうことがあります。また、鼻緒の紐がゆるんでいたり、そのまま抜けてしまったりする危険性も。

 履く前に足を入れてみるのはもちろん、底がはがれないか、鼻緒が抜けたりひび割れたりしてないかなどを確認することをおすすめします。

 とはいえ、昔の草履は鼻緒が細く、痛く感じる人が多いので、安くても自分のサイズに合う草履を用意するほうがベターかもしれません。草履のサイズは、ご自身の靴のサイズのプラスマイナス1センチぐらいの台の長さのものを選びましょう。

 大切な一日を快適に過ごすためにも、これらのことに気をつけて実家の着物を活用してみてはいかがでしょうか。

(橘川 麻実)

(監修:山口 さくら)

山口 さくら(やまぐち・さくら)

着物コーディネーター。カジュアルに着物を楽しむための着付けレッスンや、コーディネートを提案している。著書に「お着物一年生」(ユーキャン刊)がある。
インスタグラム:sakuran_kimono