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「週末まとめ買い」で作る絶品料理 忙しい平日が大助かり “手抜きに見えない手抜き献立“のコツは?
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共働き、子育て……何かと慌ただしい時代に、本格的な晩ごはんを簡単に作れる方法はないでしょうか。迷ったときは、プロに相談。YouTubeチャンネル登録者数24万人を誇り、新著「晩ごはん食堂 もっとラクうま!- 週末まとめ買いから平日5日間のラクチン献立 -」(ワニブックス)を発売した晩ごはん食堂さんに、お勧めのメニューを聞きました。
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たった2品で夕飯が成立 簡単なのに本格的な仕上がり
晩ごはん食堂さんは、調理師免許を持ち、現在はフードスタイリストとして活躍しています。コロナ禍に自宅の料理をYouTubeに投稿したところ、多くの反響が寄せられました。扱う食材は一般的なものがほとんどで、最近ではたった2品で夕飯が成立する「2品献立」も提唱しています。
食材は「週末まとめ買い」で用意。それを1週間で使い切ることを念頭に、メニューを考案しています。
そんな中でも、とくに人気の高いメニューを3品聞きました。
まず、YouTubeで最も反響があったメニューとして挙げたのが、「豚肉となすのカレーガパオライス」です。
「最初は一般的なガパオライスを作ろうかなと思っていたんですけど、季節的に少し暖かい季節だったこともあって、食欲も落ちてきそうだなと思い、カレー粉を振って作ってみたら味がまとまって。視聴者の方からの反響もよかったメニューです。年中作れるレシピではあるんですけれど、暑い季節にもお勧めです」
豚肩ロース肉となすを炒め、目玉焼きを乗せて完成。それだけでもおいしそうですが、カレー粉をまぶすことで、味つけにアクセントをつけています。ロース肉はバラ肉でも代用でき、にんにく、しょうがはチューブでもOKと、手軽なのに本格的な仕上がりとなっています。
「コツは、材料を全部角切りにするところです。順番に炒めるだけで、短時間で仕上がるレシピなのですが、切り方のサイズをそろえていただくと火の入りが均一になって、失敗せずに作れます。あとは材料を事前に用意して、フライパンの横に置いておくと、火にかけてから一気に手早く作れると思います」
長時間煮込まなくてもおいしいワケ
続いても、カレーから。寒い季節にもうれしい「バターチキンカレー」です。
「これは最初に鶏肉を調味料に漬け込んでおいて、最後に煮るだけというレシピなんです。バターチキンカレーというと少し本格的なイメージなのですが、実際はとても手軽に作れて、家でもいつものカレーとひと味違うおいしさを楽しめると思います」
そういうだけあって、見た目から普通のカレーとは違います。主な具材は鶏もも肉と玉ねぎとシンプル。ルウはトマト缶をベースに手作りで完成させます。
「材料だけ見ると、少し多い印象があるかもしれませんが、材料さえそろえていただければ作るのは簡単です。癖もなく、マイルドで食べやすいカレーですので、お子さまにもお勧めです。鶏肉を最初に漬けておくことですごく柔らかくなるので、長時間煮込まなくてもおいしく仕上がります」
鶏肉は半日程度漬け込めばかなり味がなじむそう。優しいカレーで、子どもが喜ぶ顔が浮かびます。コブサラダを合わせれば立派な「2品献立」のでき上がりです。