Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

どうぶつ

「全盲ねこを家族にしています」 日向ぼっこ中になでなで 幸せそうに眠る元保護ねこに反響

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

光ちゃんが安全に暮らせるように試行錯誤

 飼い主さんのおうちには光ちゃんのほかに、頼もしい元保護ねこと元保護犬の“きょうだい”たちがいます。三毛ねこの「ミィ」ちゃん、黒ねこの「クゥ」ちゃん、茶白ねこの「マミ」ちゃん、そして甲斐犬の「カイ」くんです。

 光ちゃんは“きょうだい”たちと元気いっぱいに生活していますが、家での暮らしに慣れるに訓練が必要なことも。そのために、飼い主さんはさまざまな工夫をしています。

 たとえば、高いところに上ると自力で下りることができない光ちゃんのために、安全に下りるための足場を設置。足場をコンコンと指で軽く叩きながら、光ちゃんを「こっちだよ」と誘導して練習を重ねました。

「目の見えないねこは、前足が届かない場所に下りることができません。それでも高いところに上りたがるので、下りる手順を粘り強く教えました。今では自分で下りることができ、ヒゲや肉球周りの毛をセンサーのように使いながら、障害物を踏んだり、ぶつかったりすることなく走り回ることもできます。光が一つひとつ新しいことができるようになるのを見るのが、私の喜びです」

「ハンデっ子は、幸せを持っている子たちばかり」

 飼い主さんは現在、新たに保護した3匹のねこの里親を見つけるために準備を進めているそうです。

「先月、白黒のブチねこを保護しました。去勢やワクチン、血液検査などを済ませて人馴れもしたので、今度はねこに馴れてもらうため、我が家の“ねこ社会”で学習中。1~2か月後に譲渡会デビューの予定です。ほかに、ごはんを食べにやってくる2匹のねこも保護して、里親様へつなぎたいと思っています」

 ねこやいぬにも惜しみない愛情を注ぐ飼い主さん。なんらかの障害を持つねこやいぬたちに手を差し伸べる人が増えるよう、心から願っています。

「ハンデっ子は、家に慣れるまで少し大変だけれども、それ以上の幸せを持っている子たちばかりです。我が家の幸せ度は、光が来てからかなり上がりました。今、命があることの幸せ、懸命に生きることの大切さ、ハンデがあっても前向きに生きる姿……。何もかも学ぶことばかりで、光はもちろん、身の回りのすべてのことに感謝する日々です」

 幸せな日々を送る光ちゃんの姿は、YouTubeチャンネル「全盲ひかちゃん」でも楽しめます。また、光ちゃん、ミィちゃん、クゥちゃんからの励ましメッセージ入り「2024年カレンダー」も発売予定。最新情報は飼い主さんのXアカウントでチェックすることができますよ。

(Hint-Pot編集部)