カルチャー
アレンジ豊富な日本のおやつ オーストラリア人が堪能した世界的人気キャラクターと融合したものとは
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伝統を守りながら、さまざまな国の文化を柔軟に取り入れ、独自に進化させることに長けている日本。とくに食については、バリエーション豊富で選択肢が多いことも魅力です。京都・錦市場で出会ったオーストラリア人女性は、日本人に親しまれているスイーツにアレンジが加わったおやつを楽しんでいました。いったい、どんなお菓子なのでしょうか。
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もはや定番なアレンジ 世界で人気のキャラクターが日本のおやつに
“京の台所”として、地元の人々だけでなく、多くの観光客が京都の味を求めて行き交う錦市場。そこで出会ったのが、2度目の来日だというオーストラリア人のミッチェルさんとジェシカさんです。
日本のラーメンをこよなく愛するふたりは、お気に入りのチェーン店や有名店めぐりを楽しんでいるそう。そして、ここ錦市場では、ラーメンはひと休みしておやつの食べ歩きをしている最中でした。
「食べてる途中のでごめんね(笑)」
そう言いながら見せてくれたのは、漫画「ピーナッツ」の人気キャラクター・スヌーピーの顔の形をしたスイーツでした。ジェシカさんは実際に食べた印象について、ある日本のスイーツによく似ていると教えてくれました。
「前に似たようなものを食べたの。魚の形をしている……そう、たい焼き。でもたい焼きは中があんこだった」
昔から日本人に親しまれているたい焼き。最近では形もバリエーション豊富ですが、そもそも江戸時代からあった今川焼きを縁起のいいタイの形にアレンジしたのが、現在のたい焼きといわれています。味だけでなく形も、さまざまに変えて工夫し楽しみ方を広げているのが、日本らしさかもしれません。
ふたりは、錦市場にあるスヌーピーと和を融合したテーマカフェ「SNOOPY茶屋」で、このスヌーピーの顔型をしたたい焼きのような「スヌーピー焼き」を購入したそう。中身はあんこではなく、カスタードクリームが詰まっています。
「私たちには、今回のカスタードバージョンのほうが口に合うかな」とジェシカさん。ジェシカさんは耳のほうから、ミッチェルさんは鼻先から食べていました。「たい焼きを頭から食べるか、シッポから食べるか」と日本人の間でも議論になりますが、まさにそれを思い起こさせてほっこりします。
見慣れたキャラクターと親しみのあるフレーバーで、日本のおやつを味わったふたり。アレンジ力にも富んだ日本の食べ物を、いっぱい楽しんでくださいね。
(Hint-Pot編集部)