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「和菓子ってすごい」 冬を彷彿とさせるキュートな雪だるま型 老舗和菓子店の一品に感嘆の声
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季節限定で販売される商品はワクワクするもの。X(ツイッター)では、冬の始まりを知らせるような和菓子が話題になっています。雪だるまや雪の結晶がモチーフで、とても華やか。たくさんの人が感激し、6.8万件の“いいね”が集まっています。投稿した、京都の老舗和菓子店「亀屋良長」(https://kameya-yoshinaga.com)の店主・吉村良和(@oshimura0303)さんに詳しい話を伺いました。
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小さな箱には雪の結晶や雪だるまが かわいい和菓子に感激
「暦に合わせてお作りしているお干菓子の詰め合わせ『雪こんこ』。今年もご用意しております。寒さも愛でられるお菓子って良いですね」
そんなコメントが添えられた1枚の写真には、かわいらしい和菓子が写っています。四角い箱の中には、一つひとつ丁寧に刻まれた雪の結晶や、つぶらな瞳の雪だるまが。ところどころに散りばめられた銀色の粒も光っています。
白一色ですが、上品でとても華やか。まるで、冬が来たことを知らせてくれるような和菓子です。食べるのがもったいなくて、いつまでも眺めていたくなりますね。
心が躍る一品は反響を呼び、6.3万件の“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「きっと誰もが箱を開けた瞬間に感嘆の声を上げられることでしょうね」「素敵ですね。寒い時期が楽しくなります」「こういうの見ると和菓子ってすごいなと思います」「名前もかわいすぎるぅ」など、繊細さと美しさに感動する声が寄せられています。
百貨店のバイヤーからのひと言で、雪だるま型の干菓子が誕生
話題になった「雪こんこ」は、“暦シリーズ”として同店が手がける干菓子の詰め合わせ。毎年11月末から1月末にかけて、季節限定で販売されています。
干菓子とは、砂糖や餅米の粉を固めて作った水分の少ない和菓子のこと。木型で押し固めて作られています。「雪こんこ」の雪の結晶や雪だるまの形をした干菓子は、風味と口どけの良さが特徴です。落雁(らくがん)の生地に和三盆糖を入れて作られています。
冬を彷彿する干菓子が販売されるようになったきっかけは、同店にあった雪だるまの木型を見た百貨店のバイヤーから、「これ、とっても素敵です」と言われたことでした。
「雪だるまも雪の結晶も、おそらく戦前から当店にあった古い木型です。最初は雪だるまとツリーなど、クリスマスの干菓子セットとして販売していました。しかし、とても手間がかかるため販売を終了。その後、人気だった雪だるまを中心に、雪の結晶を入れて“暦シリーズ”の冬のお干菓子として、12年前から販売するようになりました」
箱を開けただけでじんわり心が温かくなるような干菓子。そこには、同店のこだわりとお客様への真心がたくさん詰まっています。
(Hint-Pot編集部)