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からだ・美容

体温計3タイプ 医師がすすめるのは? いまさら聞けないそれぞれの正しい測り方も

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

教えてくれた人:佐藤 留美

自宅にある体温計はどんなタイプ? それぞれの正しい使い方とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】
自宅にある体温計はどんなタイプ? それぞれの正しい使い方とは(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 季節性インフルエンザや新型コロナウイルスなど、年末年始も依然として注意が必要です。異変を感じたら、まず自宅や病院で体温の測定をしますが、きちんと測れていると胸を張って言えるでしょうか。体温変化を記録しておくことは、その後の診断や治療にも役立ちます。そこで、いまさら聞けない体温計の基礎知識を、内科医の佐藤留美医師にレクチャーしていただきました。

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施設や飲食でよく見かける非接触型

 体温計といえば、コロナ禍以降に施設の入り口などで見かけることが増えた非接触体温計、耳で計測する耳式体温計、そして脇の下に挟む電子体温計の3種類が一般的でしょう。

飲食店などの入り口によく設置されている非接触型体温計(写真はイメージ)【写真:写真AC】
飲食店などの入り口によく設置されている非接触型体温計(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 寒い場所から暖かい室内に入る際、非接触型の体温計で計測したところ、異常に低い体温が表示されたという経験をしたことがある人は少なくないと思います。結論から言うと、非接触型は外気温の影響を受けやすく、正確な体温が測れるとはいえません。とはいえ、目安にはなります。

 非接触型は額の表面から出る赤外線量を測定し、深部体温に近い舌下温度に換算しています。ガンタイプでは手首などを測ることがありますが、正確に近づけるのであれば脂肪がつきにくい部位である額で測るのが一番良いでしょう。

 前述した気温差以外にも、センサーが汚れていたり、赤外線の放射を妨げる成分が含まれたファンデーションや日焼け止めをつけていたりすると、正しく計測できない場合も。

 自宅で非接触型を使用している人は、室温や測る場所などを変えずに、なるべく同じ環境で計測するようにしましょう。